熊本地震の記事から②~耐震新基準 全壊50棟超
まず鉄筋が法律通り入っていないことについてです。
元々ブロックではなくフェンスがありましたが、外から見えるためコンクリートブロックを積んだので、鉄筋が深く入っていないのは後施工だから当たり前なのです。
鉄筋をコンクリートに後から入れる工事を一般に(あと施工)アンカー工事と呼びます。硬いコンクリートに穴を開け、鉄筋を接着剤で固めたり、先端が開く特殊な形の鉄筋を使用して、鉄筋を抜けないようにしてブロックを積んだのです。後から穴をあけて鉄筋を埋め込むため、それほど深く入れられないのです。
ですから、基礎(報道が基礎なので基礎で通します)に13㎝しかはいっていないのではなく、入らないのです。もっと深く入れればと思われるかもしれませんが、後から硬いコンクリートに手で扱う電気工具で穴をあけることは大変でなことと、仮に深く開ければ今度はプールの壁も弱くなることが考えられます。塀のために壁が弱くなっては元も子もありません。
また、ブロックの上まで鉄筋が入っていなかったということですが、仮に上まで入っていても基礎との接続部分の鉄筋が深く入れられないことと次回に書く控え壁がないことから、今回の地震にあえば倒れたと思われます。
次回は、『地震で倒れた塀の記事から④~報道についての意見2』です。
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