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冬向きの家⑧~冬以外はどうなる

鈴木敏広

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テーマ:冬向きの家

家の断熱性能を上げるには、窓を小さくする、断熱材の性能を上げることが必要です(もちろん、窓の断熱性能を上げれば窓を小さくしなくてもいいですが、性能のよい窓ほどお金がかかります)。

窓を小さくすると風通しは悪くなりますから、夏は暑ければ冷房を入れて生活する、断熱性能がいいから冷房はよく効く(少ない数で電気代がかからない)ことになっているらしいです。もちろん、記事の通り冬の暖房は良く効き、家の中で温度差も少なくヒートショックのような事故は起こりにくくなると思います。

北向きの家⑧

②の事例で出てきたI氏の設計した家も、夏にエアコン一台で27坪の家を25度に保てると書いてありました。記事には書いてありませんが、おそらく24時間エアコンを動かしてその温度を保っていると思われます。冬も使うのですから、エアコンを止める期間は1年間ほとんどないと思います。

では、記事で書かれている暖かい家=断熱性能のいい家では春と秋はどうなるのでしょうか?
私の想像では、冷房を早い時期から使用し、今までより長い間使用しないと生活できないと思います。窓などが小さいため、開けても通気の量が少ない(温度が下がらない)からです。

記事で書かれている暖かい家は、一日のエアコンの電気代は掛かりませんが、長期間使うため一年間で機械に頼る期間が長くなると思います。

次回は、『冬向きの家⑨~湿度の事は書いていない』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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