熊本地震で分かったこと⑭~通し柱不要論
2016年10月9日放送のNHKスペシャル「あなたの家は持ちこたえられますか」で直下率のことが取り上げられました。
直下率とは、2階建て以上の建物で、どれだけの柱や壁が同じ位置にあるか柱、壁それぞれ計算して%で表したものです。2階建ての建物なら1階の柱の上に2階の柱がある、1階の壁の上に2階の壁があれば、屋根の重さなどの垂直の力、地震などの横の力を受け止めてスムーズに下に伝えることが出来ます。その割合が大きいほど直下率がいいことになります。
2階建ての場合、一般に柱が60%以上、間仕切り壁が60%以上、耐力壁で50%以上の直下率が望ましいとされています。間仕切り壁とは、耐力壁やドアなど家の壁全てと考えてください。直下率は、法律などで計算方法が定められていません。考え方はいろいろありますので、上記の数字が絶対ではありません。会社によっては独自に決められている業者もいます。
どちらにせよ、直下率が高いほど力の流れがスムーズになり、家全体で外力を受けることに間違いはありません。また、壁の両側に柱が立ちますから、壁の直下率が高ければ柱の直下率も上がることになります。
直下率などと漢字で書くと難しいことのように思えますが、柱の下に柱がない、壁の下に壁がないことを想像していただければ、j上下にあった方が安心できると思います。
次回は、熊本地震で分かったこと⑩~築10年以内で倒壊した原因は直下率が低い です。
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