孤篷庵(こほうあん)を訪ねて3~忘筌-西向きの茶席
最後の部屋「直入軒」に入りました。この部屋の説明も昨年よく聞いたので、細かい場所を見ていましたが、襖の絵は狩野探幽の絵という説明でした。その話を聞いた時、入り口の説明を思い出しました。「建てられてから約150年後の1793年に火事で焼失、松平不味(ふまい)公らが遠州の図面を元に孤篷庵を再建した」と言っていたことです。
狩野探幽は江戸初期の絵師、創建時には腕を振るったと考えられますが火事の時に生きているはずはありません。火事の時に襖を持ち出したため残っているのかと思いましたが、建具ではない壁や床の間の壁の絵も探幽の絵という説明…?火事の時に、床の間の壁を持ち出せるのだろうかと思って床の間の壁をよく見ると、壁の四隅が土壁でないような…。
説明が終わったあと聞いてみました。
案内人「襖などの建具はもちろん、床の間の壁もすべて取り外せることができます。」
私 「では、山雲床への入り口の横の壁もはずせるのですか?」
案内人「ええそうです。大徳寺のお寺のほとんどの部屋で同じように作られていると聞いています。大事な
物は持ち出せるように作った昔の人の知恵です。」
昔の人の知恵に感心しました。
次回は「孤篷庵を訪ねて2015-6~富士山の形をした石」です
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