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コラム
階段10~高齢化時代の階段
2015年8月7日
これまで書いたように、階段に要求される性能の第一は安全性です。
平成25年の人口動態統計をみると、家庭内事故死の年間死者数は14,582人で階段からの転落、転倒による事故死は475人です。その内、65歳以上は364人と全体の76%を占めます。住宅を長期使用する時代、建てた時は若く、階段の上り下りなど問題のない人も20年30年と経てば誰でも老いていきます。年を取っても物を持って上がり下りできる安全な階段こそ家を長期使用するために必要だと思います。
建築工事の仕事をするようになって、「階段ができて一人前」という言葉は何度も聞きました。設計も階段を造る大工も階段を作れるようになって一人前ということです。
ゼネコンで現場監督をしていた頃、コンクリート造の階段の仕上墨を現場で出していました。すでにできたコンクリートの階段に左官職人がモルタルを塗って仕上げる墨を壁に書くわけです。現場で何度も書いたおかげで、階段が上と下をつなぐ唯一の場所で、これが理解できないと設計も施工もできないことを実感しました。
階段は、1階と2階をつなぎ、位置によっては家の強度に影響しリフォームしにくい部屋です。これからは高齢者が上がりやすい階段をつくらないといけないと思います。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
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