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無機塗料とは
2023年11月20日 公開 / 2023年11月22日更新
塗装をするなら、長持ちする塗料がいいと考える方も多いかと思います。耐用年数が長い塗料として、有機塗料のフッ素系塗料や、無機塗料があります。今回は無機塗料について解説していきます。
無機塗料とは
無機塗料は、主に鉱物や金属酸化物などのセラミックやケイ素、ガラス、タイルなどの無機質（燃えない素材）から作られた塗料です。一方、有機塗料は主に石油系の有機成分を基にした合成樹脂で作られた塗料です。
無機塗料はその性質から、100％無機物では粘着性を持たないため塗料として使用できません。そのため、実際は樹脂などの有機物を配合することで壁になじむように作られています。
無機塗料の特徴
高耐候性
一番の特徴として、高い耐候性・耐久性があげられます。特に、紫外線や化学物質に対して耐性があるため、一般的に有機塗料よりも劣化しにくい特徴があります。
耐熱性
無機塗料は高温に耐えることができます。そのため、高温環境や耐火性が求められる場所で使用されます。
耐薬品性
無機塗料は一般的に化学物質に対して耐性があります。酸やアルカリなどの薬品に対しても劣化しにくいです。
環境に優しい
無機塗料は一般的に環境に優しい塗料とされています。有機溶剤を含まず、揮発性有機化合物（VOC）の放出が少ないため、室内での使用にも適しています。
色褪せが少ない
無機塗料は色の変化が少ないため、長時間にわたって鮮明な色をたもつおとができます。特に屋外の建物や構造物に使用する場合、色の退色変化が少ないため、美観を保つことができます。
無機塗料のデメリット
費用が高い
一般的な有機塗料よりも高価といえます。
施工の難しさ
有機塗料に比べて施工が難しい場合があります。
割れに弱い
無機塗料は、一般的な有機塗料に比べると塗膜が硬いため、ひび割れや剥がれが起こる可能性が高いといえます。
色のバリエーションの制限
無機塗料は有機塗料に比べて色のバリエーションが制限されている場合があります。特に明るい色や鮮やかな色を表現することが難しい場合があります。
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