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長嶺直樹

建物を守り長持ちさせる『補修と注入と塗装』のプロ

長嶺直樹(ながみねなおき) / 補修・塗装職人

沖縄塗装工業

コラム

よくある質問にて、ホームページにも記載していますが

2020年5月18日

コラムカテゴリ:住宅・建物

 簡単にですがよくある質問ですのでアップしました。
エフロレッセンス?とはなんですか?





セメントの成分がコンクリート表面に染み出た白色の物質のことで、「エフロレッセンス」、「白華」ともいいます。漏水箇所やクラック部分に出やすく、長い間水が浸透し発生します。エフロエッセンスは、塗膜へ透過して、仕上がりや付着性に影響を与える場合があります。 この現象は、すぐに出るものではないのが問題です。 ですので、白いエフロが出ていると何らかの理由で水が浸透していると考え原因を取り除く事が望ましいです。

コンクリートの中性化防止とは何ですか?(先ほどの質問のあとにこちらが進行している状態です)




まず、「コンクリートの中性化」についてご説明します。
コンクリート内部の鉄筋・鉄骨は、コンクリートのアルカリ成分により、錆び(腐食)を防いでいます。しかし、炭酸ガスの影響でコンクリート表層からアルカリ性は、徐々に失われます。  コンクリートの中性化の結果、内部の鉄筋・鉄骨が錆びてしまう事で、コンクリート自体の寿命が短くなります。 「コンクリートの中性化防止」とは、コンクリートに塗装を行い、塗膜を形成させる事により、美観と共に炭酸ガスの透過を抑制し、中性化を防止する事をいいます。この様に、定期的な塗装による塗り替え工事は、コンクリートの劣化を防ぐ役割があります。 こちらが本来の外壁塗装の目的になります。 美観は二の次とまではいきませんが(塗装屋さんが言っちゃいけないかも)受け継ぐ家と考えると補修を重視した塗装がお勧めです。

塗料は、厚く塗れば塗るほど良いのでしょうか?





塗料の一回に塗る量や厚さは、塗料の種類によって決められています。一度に厚く塗ると、タレたり・ツヤムラ・乾燥不良等によって、仕上がり状態が悪くなります。また、塗料とは乾燥して初めて1回塗りとなりますので、乾燥前に、2回塗ろうと3回塗ろうと意味はなく、1回塗りとなります。
厚く塗った塗膜に泡(空気)が含まれていると、ピンホール(小さな穴)ができ、そこから雨水等が浸入する場合があります。逆に塗膜の厚みが足りないと性能が保持出来ません。ですから、カタログや仕様書等で施工方法や仕上がり感を確認する事が重要です。 橋梁や鉄骨、電波塔などは仕様として厚みが大事でメーカーの仕様書にも一回の塗布量○○ミクロンと記載されており、建築塗装とはまた、少し職種が違う感じに思われます。(個人的な感想です)

どうして塗装の前に水洗いが必要なのですか?







外壁や屋上の外装部分等は、長年にわたり紫外線や車の排気ガス等、大気中の汚染物質にさらされ、塗膜表面が劣化していきます。表層の汚れや塗膜のチョーキング等、塗膜の付着を阻害する成分を水洗いをして除去する事で、塗り替え塗装ができる様にします。 簡単に説明しますと、砂場の上に塗装するような物で砂に塗装しても風でなくなります。   現場においては、外壁の劣化が激しい場合は1日で終わるような場所でも、2日ほどかかる場合があります。(高圧洗浄が不十分な場合は塗膜の剥がれの原因になります。) 高圧洗浄に関しては特に現場でやらないとわからないもので、下手したら塗膜がボロボロ取れる事もあります。 また、見た目は綺麗でも洗浄が出来ていない場合もあり、これらが原因の塗膜剥離は多くありますので高圧洗浄は非常に大切な工程になります。 
 

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