マイベストプロ宮崎
一木康広

中学・高校・大学受験合格へと導く自立型個別指導のプロ

一木康広(いちきやすひろ) / 塾講師

株式会社北斗塾

コラム

塾長の考え(九大受験)6

2023年5月21日 公開 / 2023年5月22日更新

テーマ:塾長の考え

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

説教
Cくんがついに国語の試験に合格した。



数日前にCくんが国語の答案を持ってきた。

点数は84点だった。

その試験とは…中学3年生が解く問題、

すなわち高校入試と同程度のレベルである。

「あの~、これなんですけど…」

「うん、何?」

「『塾長に見せてきて』と言われたんで」

「わかった」

Cくんの手から私に国語の答案が渡された。

各問題ごとに正答率が明記されている答案。

それを見れば国語の力の何が強くて、

何が弱いのかが瞬時にわかるように、

生徒はもちろん講師も一瞬でわかる、

そのように工夫されているものだ。

それを見る限り、

Cくんの弱点は中学レベルで言えば、

「説明文」というジャンルであることが、

明白にわかった。

中3レベルの問題で90点を越えないと、

高校1年生の学習に進めない仕組み。

それが北斗塾予備校のやり方である。

現在5月。

Cくんは現時点で中学生の国語レベルを、

合格するに至っていないという状況。

毎日2時間程度は国語の学習に、

時間を取られている。

それも小学生と中学生の国語のミックス。

予備校入学当初に受けたときは、

66点だった国語のテストである。

それが84点になった…というわけだ。

18点も上がったわけだが、

これはなかなかの成長ぶりではある。

しかしCくんの表情はこわばっている。

なぜこわばっているのか?

それは九大受験志望の自分が、

5月の時点で今でも中学生の問題で、

モタモタしているから、

「まだこんな問題ができないのか!」

などと私から言われるのではないか、

そういう不安があるからだろう。

こういう傾向はだいたいどの予備校生も、

どの塾生もほとんどもっている感覚だ。

小さい時からそういう経験をしている。

そういう経験とは、

テストの結果を自分よりも年上の人、

上位概念の人に見せたら…、

「批判される」という経験である。

それはたいてい「叱られる」という、

マイナスの経験が多く、

それが生徒本人の自己肯定感を、

著しく下げるので、

①自信喪失になったり、

②反発したり、

③投げやりになったり、

という態度に発展していく。

「叱る」という行為は愛情がないと、

「怒る」という行為になるのだが、

発言している方がどういう感情で、

今の自分に声をかけているのか、

それを子どもは敏感に感じ取る。

どう感じ取るかは子どもしだいであるが、

それにより①か②か③の態度になる。

もちろんこれらは「マイナス」の態度で、

言葉のかけ方によっては、

「プラス」の態度にもなるのだが、

同じ言葉であっても、

発言する上位概念者(親、先生など)が、

どういう気持ち(感情)で言うのか、

それが93%の影響を相手にもたらし、

発言した内容は7%の影響にとどまる。

この法則を知らないと、

親子関係だろうが友人関係だろうが、

塾の中での講師と生徒の関係だろうが、

すべてのコミュニケーションが、

不安定になる。



(続く)

この記事を書いたプロ

一木康広

中学・高校・大学受験合格へと導く自立型個別指導のプロ

一木康広(株式会社北斗塾)

Share

関連するコラム

コラムのテーマ一覧

一木康広プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
098-565-3364

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

一木康広

株式会社北斗塾

担当一木康広(いちきやすひろ)

地図・アクセス

一木康広プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ宮崎
  3. 宮崎のスクール・習い事
  4. 宮崎の学習塾・進学塾
  5. 一木康広
  6. コラム一覧
  7. 塾長の考え(九大受験)6

© My Best Pro