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堀克昌

インプラント・歯列矯正のプロ

堀克昌(ほりかつよし) / 歯科医

堀歯科医院

コラム

長期に安定したインプラントを目指して : その5

2010年11月1日

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: インプラント治療


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こんにちは
仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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インプラント上部のセラミック冠のセットがありました。

この方のお口の中は、一見歯牙叢生はそれほどではないものの、前歯部の正中が右に大きく偏位しており審美的でない点、そして臼歯部にも片側だけ近心傾斜の程度が大きく若干の挺出傾向にある歯牙がある点、歯牙叢生が少ないというよりも前医が歯牙の重なっている部位を抜歯してしまっているために、歯列矯正で咬み合わせの安定を優先させた治療を行うとスペースが生じてしまう点などが問題点として挙げられました。

まず歯列矯正で歯牙を左右対称に配列することで、咬み合わせはだいぶ安定してきました。

本来歯牙は上下でうまく咬み合うような形態になっているので、クラウンやブリッジ、そして形態が劣形な歯牙や重度の咬耗がなければ咬み合わせは安定することが多いように思います。

(咬耗の少ない患者さまの歯列矯正がフィニッシュしたときには、真っ直ぐに咬んでもらった時だけでなく、前後左右に歯ぎしりをしてもらった際にも理想的な咬み合わせが構築されていて、神が与えてくれた歯牙の形態がいかにパーフェクトなものかと思い知らされることがあります。)

この方の場合には、ブリッジ部分を切断して歯列矯正を開始しましたので、歯列矯正が完了した時点で、かつてのダミー部分にインプラント埋入です。

本日インプラントを埋入した部位へのセラミックスがセットされ、ひとまず大きい部分の治療が終了となりました。

臼歯部の咬み合わせに問題がある方は、犬歯が咬耗でおおきく欠損しているケースも多く、歯列矯正後に歯牙を配列して終了というわけにはいきません。

咬合調整を続けたり、不良な被せものがある場合にはそれらを再治療したりして、咬み合わせの安定の程度をさらに上げなくてはなりません。

一人の患者さまの失われた口腔機能を回復させるために、 顎関節、咬み合わせ、審美歯科を含めた補綴治療、インプラント、歯列矯正など多くの分野の知識やテクニックが必要となります。

私もここ数年でだいぶ以前は見えていなかったものも見えてくるようになったように感じていますが、先人の失敗を疑似体験するべくセミナー受講を含めた勉強を続け、治療の長期安定に反映させることができるようにしていきたいと考えています。









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