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小泉達治

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小泉達治(こいずみたつじ) / デザイン

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

社内デザイナーと外注デザイナーの利点と難点は?

2024年5月25日

テーマ:デザインコンサルティング

コラムカテゴリ:ビジネス

社内デザイナーと外注デザイナーには、それぞれ異なる利点と難点があります。もちろんそのデザイナーのスキルや条件は個人差があり、一概には言えませんが、一般的に社内デザイナーと社外デザイナーのメリットとデメリットを考えてみました。

社内デザイナーの詳細

●利点

迅速なコミュニケーション

社内のデザイナーは同じオフィス内にいるため、対面での打ち合わせが容易です。SlackやTeamsなどの社内ツールも活用しやすく、即時的なフィードバックや修正が可能です。

企業文化の理解

長期間にわたり会社に所属しているため、会社のミッションやビジョン、ブランドガイドラインを深く理解しています。これにより、企業の価値観に沿ったデザインを一貫して提供できます。

長期的な視点

長期的なプロジェクトや連続的なキャンペーンの管理がしやすいです。デザインの進化や改善を計画的に進めることができます。

コスト管理

給与は固定されているため、予算の予測がしやすいです。また、福利厚生やオフィスのリソースを含めて考慮すると、一部のコストが既に内部に組み込まれています。

●難点

リソースの限界

社内のデザインチームは人数が限られていることが多く、プロジェクトが集中した場合にはリソースが不足する可能性があります。

新鮮な視点の欠如

同じプロジェクトやブランドに長期間関与すると、マンネリ化し、新しいアイデアや視点が不足することがあります。

スキルの限界

社内のデザイナーが持つスキルセットには限界があり、特定の専門スキルや最新のデザイン技術をカバーできない場合があります。

外注デザイナーの詳細

●利点

専門性の高いスキル

外部のデザイナーは特定の分野や技術に特化していることが多く、必要なスキルを持つ専門家を選ぶことができます。これにより、プロジェクトの質を高めることができます。

リソースの柔軟性

プロジェクトの規模や期間に応じて、デザイナーの数を増減させることができます。短期間で大量のデザインが必要な場合にも対応しやすいです。

新しい視点

外部のデザイナーは異なる業界やプロジェクトの経験を持っており、新しいアイデアやアプローチを提供することができます。

コスト効率

プロジェクトごとの契約や時間単位の料金設定が可能なため、必要なときに必要なだけコストをかけることができます。長期的な雇用契約に縛られないため、コスト管理がしやすいです。

●難点

コミュニケーションの課題

リモートでのやり取りが中心になるため、タイムゾーンの違いや連絡の遅れが生じることがあります。これにより、プロジェクトの進行が遅れる可能性があります。

企業文化の理解不足

外部のデザイナーは会社の内部事情や文化を深く理解していない場合が多く、ブランドの一貫性を保つことが難しいことがあります。

管理の難しさ

複数の外注デザイナーを管理するのは手間がかかり、デザインの統一感を保つための調整が必要です。また、品質管理も難しくなります。

品質のばらつき

外部のデザイナーごとにスキルや経験にばらつきがあり、期待通りの成果を得られないことがあります。特に、初めて依頼するデザイナーの場合、信頼性の確保が課題となります。

選択のポイント

社内デザイナーと外注デザイナーのどちらを選ぶかは、プロジェクトの性質や会社の状況によります。以下のポイントを考慮して選択するとよいでしょう。

プロジェクトの規模と期間

短期的なプロジェクトや特定のスキルが必要な場合は外注デザイナーが適しています。長期的なプロジェクトや継続的なデザイン業務が多い場合は社内デザイナーが有利です。

予算

一時的な高コストを許容できるなら外注デザイナー、固定費でのコスト管理を重視するなら社内デザイナーが適しています。

デザインの一貫性

ブランドの一貫性を維持する必要がある場合は、企業文化を深く理解している社内デザイナーが適しています。

柔軟性とスピード

プロジェクトの進行速度を重視する場合や、迅速な対応が必要な場合は、リソースの柔軟性が高い外注デザイナーが適しています。

どちらが優れているとか劣っているとかでは無く、これらの要素を総合的に評価し、状況に応じて最適な選択をすることが重要です。

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