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長島武

証券マン歴38年の独立系FP、CFP資格も持つ資産運用のプロ

長島武(ながしまたけし) / ファイナンシャル・プランナー

長島FP事務所

コラム

初心者向け証券勉強(投資信託4:ETF1)

2023年12月23日 公開 / 2023年12月24日更新

テーマ:投資

コラムカテゴリ:お金・保険

ETFは、上場投資信託と呼ばれています。「上場」という言葉を、何か難しく感じている方も多いと思います。「上場」は、株式と同様に証券取引所に上場しているという意味です。株式と同様ですから、初値、高値、安値、終値もありますね。一日の中で値段を見て、買い、売り、の注文がだせるのです。ここで、一般的な投資信託と比較してみます。
        ETF       投資信託
購入窓口    証券会社     販売会社(証券会社・銀行など)
売買単価   取引所のその時の時価   基準価格(1日に1回)
注文方法   成行 指値      ブラインド方式
               (注文時点では、値段はわからない)
手数料    株と同じ       販売会社ごと違う
       証券会社ごとに違う
信託報酬   投資信託と比較して  ETFと比較して
        安い        高い

直近の具体例で見ていきます。
12月20日、A会社は、子会社の問題で米国で100万台のリコールを実施すると発表しました。A会社の株価は、12月21日マイナス106.5円(マイナス4%)の下落になりました。
銘柄コード1622のETFがあります。自動車・輸送機のETFです。当然、A銘柄も入ってますが、2023年8月24日の決算短信をみると
68銘柄が組み入れられています。12月21日、銘柄コード1622は、マイナス790円(マイナス2.7%)でした。
1日の価格の推移は、
初値 28225
高値 28430
安値 28030
終値 28115   になっています。

1銘柄が悪材料でても、分散投資しているから、変動率は、1銘柄の時よりも少なくなりますね。68銘柄も入っているのに、1口12月21日終値で買う人は、1口 28115円で買えるのです。勿論、逆もあります。1銘柄好材料がでても、ETFなら上昇率が1銘柄保有しているよりも上昇率が少なくなることもあります。投資信託ですから分散投資にはなりますね。

次もETF続きです。ETFは、会社によりいろいろあります。例をだして説明していきたいと思います。

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