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一寸木国博

「聞こえ」の悩み改善をお手伝いする認定補聴器技能者

一寸木国博(いちずきくにひろ) / 補聴器技能者

補聴器プラザ小田原

コラム

新世代補聴器のご紹介

2020年8月28日 公開 / 2021年1月27日更新

テーマ:補聴器の種類

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 補聴器選び方難聴症状難聴治療

resoundone

デンマークの補聴器メーカー「リサウンド」より新製品の発表がありました。

リサウンド・ワンと名付けられた小型耳かけ型の補聴器です。
充電式もラインアップに加わっており、価格は¥160,000~(充電式は¥193,000~)
resoundonecharger


さて、この新しい補聴器のシリーズの何が新しいかと申しますと、
3マイク仕様になっていること。
これの何がスゴいの?・・・と思いますよね。
(※3マイク仕様は上位グレードだけになります・・・スミマセン)
これまでも3マイク仕様の補聴器は存在しました。
何のためにマイクの数を増やすのか・・・?
それは、それぞれのマイクに音声が到達する時間差などから音の方向性を計算し、
前方からの会話などに集中するための指向性機能を持たせるためというのが1つの理由です。

今回の3マイク仕様の違いは、3つめのマイクロホンが耳穴の奥にくる位置に設置されているという点。
これにより、これまでと全く異なる音声処理が可能になると思われます。

例えば風切り音の抑制。
風が強い屋外や自転車での走行時などでは、補聴器のマイクに風が当たって「ゴーゴー」と雑音になってしまいがち。
これはマイクロホンの仕組みによるもの。
マイクは音を振動として捉えるので、風で振動してしまうからですね。
TVのロケなどで使われるマイクには大きな風よけが付いていますね。
しかし、補聴器は常に身につける物なので小型化が必要。

耳の奥にマイクを設置することで、この風切り音の抑制に貢献できるわけです。
さらには人間の耳は元々指向性をもっていて、前方の音声を捉えやすくできています。

これまでの耳かけ型補聴器は、本体の背面にしかマイクがありませんでした。
すると前方へのフォーカスは特別な音声処理が必要でした。

耳の中にマイクがあることで、前方へのフォーカスはより簡単になります。
(余談ですが小型の耳穴式補聴器は、この点で耳かけ型より優れているのですが、
小さいために扱いが難しい、電池の消耗が早いなど苦手なこともあります。)

今回の新製品は、その3つめのマイクを活かして前方へのフォーカスがより強くなり、
騒がしい環境での会話がより聞き取りやすくなりました。
私も試してみましたが、確かに鋭く前方に集中して音声を拾いますので
電車内での会話や、銀行や役所の窓口での会話などの場面では非常に役立ちそうです。

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