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藤井隆満

新規事業創出の研究開発を支援する博士(工学)を持つ技術士

藤井隆満(ふじいたかみち) / 技術士

藤井技術士事務所

コラム

新規事業は誰もやっていないテーマでなければならないか?

2023年7月9日

テーマ:新規事業創出

コラムカテゴリ:ビジネス

答えとしてNOだと思います。
後発でも問題ないです。ただし、先発の事例をよく研究して、後発の優位なところを活かす必要があります。

1)需要の不確実性を判断できる:
研究開発の初期段階では、商品の市場規模や売上の予想が難しいです。しかし、後発企業は先発の動向を見てから開発をスタートできるため、開発投資のリスクを減らすことができます。

2)プロモーションコストが低減できる:
後発企業は、先発が行ったプロモーションに比べて低コストで市場に参入できます。既に顧客がイメージできるため、商品の説明も容易で差別化ポイントを強調することで効率的に販売できます。

3)研究開発コストを抑えられる:
後発企業は、先発のデータを参考にすることができます。先行研究や特許情報を活用しながら、効率的に開発を進めることができます。

4)顧客の変化に対応しやすい:
後発企業は、商品の発売後に顧客の使い方や要求が変わる場合に柔軟に対応できます。一方、先発企業は既存の製品との関係から大幅な改良が難しいことがあります。

5)技術面での不確実性に対応できる:
商品の技術的な問題が発生した場合でも、後発企業は素材や製造工程などを見直しながら開発を進めることができます。先発企業よりも柔軟に対応できるのです。

以上が後発企業の優位性ですが、必ずしも後発が優れているわけではありません。ただし、後発企業は先発の成功や失敗、市場情報を参考にすることで優れた商品を生み出すことができると考えられます。後発企業に参入する際には、他の人の批判や評論に振り回されず、技術の本質や周辺技術、将来性を考慮して判断することが重要だと思います。

一緒に先発企業の事業を分析して、新しい事業を考えてみませんか?

この記事を書いたプロ

藤井隆満

新規事業創出の研究開発を支援する博士(工学)を持つ技術士

藤井隆満(藤井技術士事務所)

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