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坂部智子

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坂部智子(さかべともこ)

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コラム

2018年

2018年1月12日

コラムカテゴリ:医療・病院

2018年
今年も早や2週間が過ぎようとしている・・・

寒さ厳しく、あちこちで体調を崩した話を耳にする。
どうぞ、みなさま
ご無理の無いように
おだやかにこの一年過ごせますように願っています。


こちらも、
母の体調と自分の健康、体力管理が今年もキーになりそうです。
母は、年末から2泊3日で家に帰って来たのですが、滞在時間42時間の間で、昼間にしっかり目を開けて起きていたのはたった2時間ほどだけだった。
そもそも大晦日の帰宅時からうつらうつらしていた。
それが、紅白歌合戦の最後あたりから、急に目が冴えだし、津軽海峡~とゆずは特にゴキゲンで、そこからはもうハイテンション。
けっきょく明け方4時過ぎまでずっと起きていたのでした。
で、元日は寝っぱなし。
兄家族が来て、にぎやかにしても、ぐーぐー
食卓椅子でもぐ~ぐ~
うるさく揺り動かして、ちょっと目をあけたすきに、せめて少しでも何か食べないと・・・と頑張ったけど、わずかな水分とプリン、お豆腐を食べただけ。
その代り、2日の朝は絶好調に、いちごやヨーグルトをがっついたのでした。

はっきりしているのは、お腹がすいたら、食べるということ。
喉が乾いたコトもちゃんと口を何度も開けて伝えてくれる。
こんなに認知症がすすんでいても、
母は、ちゃんと食べたいかどうかの自覚があり、美味かまずいかの区別があり、好きな美味しいモノを口にした時には、歓びをめいっぱい表現してくれる。
これは、本当にありがたいし、幸せなコト。

人の認識や記憶がどれだけ失われても、今その瞬間に、美味しいモノを感じられるって、すごいなと思う。

テレビや書籍などでも、様々な認知症状の紹介や対応をとりあげている。
でも、ほんとうに人によって違うのだ。
その人自身のこれまでの歴史、カラダの状態、周りの環境、関わる人たち

このコラムでずっと母のことを書いてきているけれど、それが誰かの具体的なお役に立てるとは思わない。
(初めは、なんかのお役に立てたらな・・とも思っていたけれど、
そういうコトではないのだと気づいた)
上手く言えないけど、
私は、母と過ごす中で、“認知症”というものをあまり怖れなくなった。
もうずいぶん前だけど、母が私のことがわからなくなって、「あんただれ?」と言われた時のあの哀しみ、絶望感は、もちろん今も心には残っている。
でも、なんというか、通り過ぎたら、
そんなことは日常的にはぜんぜん大したことじゃないと思えているのだ。
私が誰でも、関係ない。
目の前の母が、おだやかに、安心しきった様子で私から、好きな苺を食べて、笑っている。
苺の匂いをふりまいて。
こらこら、これは食べ過ぎや、もうやめとこ~と一緒に笑う。
それだけで、じゅうぶん。

昨日、小規模多機能施設から、
朝からずっとウトウトしてて、ほとんど食べれていない・・・と連絡があった。
今朝はしっかり完食したそう。
しかし、脱水症状か、熱が出ている・・・とのことだった。
仕方がない。
口から食事や水分が摂れないと、多少の脱水症状がおきる。
今は、一日後には空腹で目を覚ます?ので、回復するけど、今後、もっと間隔が伸びるかもしれない。
“口から食べられなくなったら・・・”という、あの選択をつきつけられた状況が迫ってくる。
いつかはわからないけれど、
いつかは必ず、くる。

いきなりその覚悟は持てないけれど、日々のあれこれを体験する中で、ジタバタめそめそしながらも、少しずつ、立ち向かっていけるように、なんとかやっているこの様を、かくさず書いていけたらいいかなと思ってます。

年明け初コラム、長くなりました。
すみません。

どうぞ、今年も 
よろしくお願いいたします。

(母のコト以外も、いろいろ書いていけるようガンバリマス)

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