熱中症注意

2017年5月31日

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：熱中症　対処、熱中症　予防

天気予報でも、日々「熱中症注意」の呼びかけがあるが、
注意するのは、室温管理やこまめな水分補給などだけでなく、
屋外では、わずかな時間でも直射日光に当たることで、本当にあっという間になる。
くれぐれもご用心願います。

先日、母が熱中症になった。（熱中症にさせてしまった・・・が正しい）
小規模多機能施設から車での帰宅時間は午後４時半。（←西日が当たる）
呼び鈴が鳴ってから、あわてて段差昇降用のスロープを出し、
（ついうっかりと、寝込んでしまっていた・・・）
用意ができて、玄関内に入るまでに１５分ほどかかってしまった。
車いすから降りて、いつもなら二人で抱えるとなんとか歩いて部屋まで行くのに
へにゃへにゃと廊下でへたりこんでしまった。
体がびっくりするぐらい熱い。←汗はほとんどかいていない
「お母さんっ、お母さんっ！！」顔をさわりながら大声で呼びかけると、
は～？？と目をあける。←よかった、意識はある。
壁にもたれたままで、急いで服を脱がせ（←持って行っていた中で一番厚手の長袖（中のシャツも長袖）を着ていた）、水分はちゃんと飲めたので、何杯も飲み、保冷剤を当て、苺のアイスをペロリと食べた。
少し落ち着いてから熱を測ると、それでもなんと３８度９分！！！
（↑一般的に救急搬送の目安は４０度前後というが、状況によるので、注意！！）
涼しい部屋で、タオルで冷やし、脇と首の後ろの保冷剤を何度も取り換え、
さらに水分と、口当たりのいいゼリーや冷奴を食べ、排尿もしっかりあり、
寝るまでの５時間ほどかけて、少しずつ少しずつ熱は下がったのでした・・・
直接の原因は、表で待ちぼうけた１５分。
平日ずっと施設内で過ごしているので、体が暑さに慣れていないのだ。
まだそこまで暑くないと思うこの時期こそ注意が必要だったと、再認識して大反省したのデシタ・・・
本当に大事に至らなくてヨカッタ。

明日から６月。
湿度が高いと気温以上に堪えます。
朝晩冷える日があるので、まだ冬仕様のままな高齢者宅は多いです。
衣服、寝具などの環境整備に室温管理、日頃から水分、栄養、休養をしっかりと。
わかっていても、夏を無事に乗り切るというのは、簡単なことではないから。
目配り、声掛け、それぞれの状況に合わせた改善に、地道に取り組むぞ。