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坂部智子

介護サービスのプロ

坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

2017年

2017年1月12日

コラムカテゴリ:医療・病院

2017年
旧年中は、大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(今頃ですが、2017年初更新・・・)

おだやかに日々が過ぎるコト
それだけが願い。

どんなに願っても、天変地異は容赦なく、人智を超えたところで、おそいかかる。
せめて人間の営みだけは、傷つけあうことなく、慈愛に満ち、おだやかであれ・・・と願う。

「世の中」という大きな世界を考えると、そんな「願い」が浮かぶのだけれど、この小さな日常の中では、やっぱり些細なことに振り回されて、カリカリ、とげとげした自分をもてあます・・・

ところが、
最近は、母と過ごしている時の自分は、けっこう「おだやか」なんではないかと思える時がある。
要介護5、ほぼすべてに介助が必要になった母。
うつらうつらしている時間が長くて(椅子に座って)
発する言葉もずいぶん減ったし、応答が無いことも増えた。
けれど、その分、以前よりももっと母のことをよくみるようになった。
イヤじゃないか、喜んでいるのか、寒くないか・・・
返事は無くても、いちいち母に聞く。
そうしたら、たまにポソっと、ナイスなタイミングでの返答が復活する。
満面の笑顔が返ってきたりする。
「お~~」と、驚く。
期待していないわけではないけど、なんというか、あったらうれしいけど、無くてもかまわないというかんじ。
そこでもらえたら、それはごほうびになる。
前にもこんなことを書いたような気がするけど、それがどんどん、より希少価値なものになっていっている。

数年前の、まだ歩いて、しゃべって、怒って、暴れて、泣いて、
そんな母との日々が、こんな風に形をかえてきた。
できなくなったこと、
もう二度と受け取れないコト
母の記憶や体から、もう戻って来ないもの

そっちを見ない。
比べない。
頭や理解ではなくて、自然にもう今の母だけをみている。
そんな自分は、ふと気が付くと
とても「おだやか」なのだ。

ありがとう。
何度も母にそう言った。
「ごめんね」より、「ありがとう」を伝えたい。
しょうがない娘で、
どんなに悔やんでも今までのイロイロの後悔は消えないけど、
それは、この先、自分が抱えて行くしかない。
この先、どれだけ一緒に居られるかわからないけれど、
また何か形を変えていくのかもしれないけれど。

新しい年を楽しみに過ごせますように!

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