コラム
2年、3年先でも
2015年4月2日
昔っから、便秘症である。
母乳を飲んでる頃からすでに便秘ぎみだった…と、母はよく言っていた。
長年の付き合いではあるが、最近は特にひどくなっているようだ。
(週に一度?それ以上?…)
しかも、旬の蕗や筍を食べ過ぎたために、吹き出物⁇で顔は荒れまくり…
そんなこんなで⁇、訪問先のAさん宅で、はからずも便秘の話になった。
Aさん(85歳女性、要支援2)も、長年便秘症だったらしい。
ずっと便秘薬に頼っていたため、飲まないと出ないという状態が続いていたそうだ。
それが、ここ2.3年、すっかり改善したとおっしゃる。
毎朝、ヨーグルトに大さじ1杯のオリーブオイルをかけて食べる。
トーストはライ麦パン。
それに手作りの、ニンジンとリンゴのジャムをたっぷりつけて。
便秘に効く食事療法の本を読み、出来ることを選んで、ずっと実践しているそうだ。
「イイと聞いても、ちょっとやっただけですぐやめてしもたらアカンねん」
「この話したら皆、本貸して〜、私もやるわ〜言うけど、ちゃんと続けとう人おらへん」
「すぐ効くようなモンばっかり追いかけとってもアカンねん」
「ちょっと気ぃつけて、ちょっと手ぇかけるぐらいのことはせな」
毎日まいにち続けて、ホントに効果が実感できるようになったのは、2〜3年経ってからだそう。
ということは、逆算すると、始めたのは、80歳を過ぎてから。
………
すごいと思った。
その「ちょっとの手間」が、高いハードルに思えてしまう…
「その本を貸してください」とは、まだ言えなかった。
(この一年で、イロイロと乱れている生活を立て直すところでまだ手一杯…)
でも、Aさんの、凛とした暮らしぶりには憧れる。
すぐには見えない先の「効果」を信じて、地道に続けてコソなのだ。
そう、
「希望」のある暮らし、
だからこそ。
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