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井上健

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コラム

片頭痛の症状─主な症状は頭の片側でズキン、ズキンと長引く痛み]

2019年2月24日 公開 / 2019年6月1日更新

テーマ:頭痛の基礎知識

いのうえ内科脳神経クリニックの井上です。
本日は、片頭痛についてです。
頭痛の基礎知識としての四回目のコラムになります。



【概要】
ズキズキと脈打つような痛みを伴う片頭痛。
日本人の800万~900万人が悩んでいるともいわれる片頭痛の症状の特徴や原因、対処法を説明します。

これって片頭痛? 症状は人それぞれ

なんとなく頭が痛い時、仕事、家事、勉強がはかどらなくなります。
そのためにストレスがたまってしまい、さらに頭痛が悪化した経験はありませんか?

頭痛は、まわりの人から見ればその苦しみがよくわからないために、「怠けている」「サボっている」など、ネガティブに思われることがありますね。
しかし
頭痛の中でも片頭痛は、今や日本人の800万~900万人が悩んでいる。

テレビでも、頭痛薬のコマーシャルをよく目にしますが
頭痛は、誰にとっても身近なものとなっていますね。

片頭痛の症状には個人差がありますが、大半の人は、脈を打つようなズキズキとした強い痛みを感じ、めまいや吐き気を伴うと言われています。

頭痛の頻度も週に1~2回の人から、月に1~2回、中にはほぼ毎日という人もいます。そして頭痛が続く時間は、4~72時間と幅広く、頭の片側が痛むことが多いのも特徴です。
(両側痛むかたも50%くらいいらっしゃいます。)

またこれ以外にも、頭痛が起きる前にキラキラした光が見えることや、頭の片側だけが痛むという症状がみられます。

片頭痛の発症パターンは? 原因は精神的・肉体的ストレスが大半
片頭痛は、その症状に個人差があるように、原因もいろいろ。

もともと片頭痛は、主になんらかの身体的・精神的ストレスが原因で血管が拡張する機序のために頭痛が起こると考えられています。

片頭痛の要因

その発症の要因にはつぎのようなことが。
(1)痛み物質の放出
脳神経の中でももっとも太い「三叉神経」が、ストレスの刺激を受けると「神経ペプチド」という痛み物質を放出。
これが、血管の拡張や炎症を誘発し、その刺激が脳に伝わって、吐き気や頭痛といった症状が出現。
(2)セロトニンの過剰分泌
ストレスや刺激を受けると、精神のバランスを保つセロトニンが血小板から分泌。
セロトニンの分泌を受けると、脳の血管は収縮しますが、これが分解されて排出されれば、血管が急激に拡大して脈に合わせて頭が痛む。
(3)血糖値の変動
血糖値が下がると、これを上昇させるためにアドレナリンというホルモンが分泌。
このアドレナリンは、脳の覚醒を促す作用があり、このために脳の血管が拡張・収縮を繰り返して頭痛を引き起こす。

女性の場合は月経周期に合わせて片頭痛が起こることも
女性の月経痛の症状で片頭痛が。

月経開始前は、女性ホルモンのエストロゲンが減少しますが、セロトニンも減ることが分かっていますね。
セロトニンの減少は血管拡張を引き起こし、頭痛の引き金。

月経周期によっておこる片頭痛は、片頭痛の中でもその痛みがさらにひどくなると。

片頭痛の治療


片頭痛が起きても、しばらくがまんしていると治ってしまうのですが、ひどい片頭痛だと仕事や家事などができなくなってしまいますね。

そんな時は、休養をとるだけでなく薬物療法も行い、頭痛を長引かせないようにコントロールして生活リズムの乱れを防ぐよう。

片頭痛の治療薬には、頭痛が起きる前と起きたすぐ後に使用する2種類があります。

予防薬


片頭痛の予防薬にはカルシウム拮抗薬、β(ベータ)遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などがあります。
頓挫薬(とんざやく)
片頭痛が起こってから使用するタイプで、よく効くといわれている薬剤は、鎮痛剤とトリプタン系薬剤です。

頭痛薬には市販薬と医師が処方する薬がありますが、医療機関で処方された薬剤は、医師から指示された通りに使用することで頭痛緩和効果を高めることが。

とくにトリプタン系薬剤は、広がってしまった脳の血管をもとの太さに戻してみたり、三叉神経から放出される神経ペプチドの放出を抑える役割に。
また痛みだけでなく、吐き気や音・光に過敏になった状態も抑える働きがあります。

たびたび片頭痛が起きる人や、痛みがひどくて何もできなくなってしまう人は、頭痛をがまんせずに早めに医師の診察を受けて、薬を処方してもらう方がよいでしょう。

片頭痛の予防には生活の見直しから始めよう


片頭痛は、治療すればすぐに完治するわけではないので、痛む時には薬を使いましょう。
そうでない時には、頭痛が起きないように予防措置をとるようにして対処しましょう。

片頭痛の主な原因は、精神的・身体的ストレスと喫煙。
片頭痛は、炎症物質が出現し、脳の血管が拡張する機序などから痛みを。
自分を取り巻く環境の変化炎症物質の放出や脳の血管の拡縮に影響を。

たとえば気圧や気温の変化に対処するには、屋外との気温差が大きい冬の外出は、冷えをできるだけ抑えるよう服装の工夫を。

光に敏感な人は、外出時にはサングラスを利用すると片頭痛の予防に。

精神的ストレスや疲労がたまっているときは、ぬるめのお風呂で心身ともにリラックスできるようにします。

睡眠は、片頭痛以外の病気や生活習慣病に対しても有効であることがわかっています。
職場が休みの日でも、あえて通常通りに起床するなどして、生活のリズムを崩さないようにしてみましょう。

食生活


食生活においては、偏りなくバランスよく食べることがあらゆる病気の予防につながります。
片頭痛予防の効果が高い栄養成分は、マグネシウムやビタミンB2です。
マグネシウムは、豆類・玄米・イワシ・干しエビ・海藻類・ゴマ・アーモンドなどに多く含まれており、
ビタミンB2は、納豆・レバー・ウナギ・牛乳やヨーグルトに含まれています。

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