アトピー的な痒みが辛い③ 〜大人の痒みの症例の巻〜
こんにちは
あなたにぴったりの漢方薬を選びます
自分のことを好きになるちょっと不思議な漢方薬局
『ちぎょうの漢方』薬剤師 田中智行でございます
先日は認知症についての考え方を書いてみました
認知症になりたくない①
今回はそんな訴えに対応した症例
認知症になりたくない
『認知症になりたくないんです』
そんな訴えをされるのは
60代のご婦人
最初来られた時は
以前漢方薬局でもらっていた漢方薬が欲しい
そんな話だったのですが
基本カウンセリングをしてその人に合っているものを選びたい
そんな思いを持っているわたくし田中
『とりあえずカウンセリングしましょうか』
と伝えたところお願いしますとの返事
そこから関係性が始まりました
お店をやられている方で
ご近所さんなどが段々と認知症になる姿などをみている
あんなふうにはなりたくない
そんな不安感もとても強い方でした
日中の眠気
夜間の足のけいれん
日中の不安感
吸い込む呼吸が苦手
寝てもスッキリしない
手足の発汗
動悸
食べ過ぎ
トイレの回数や量の異常などなど
ちなみにこんな訴え
西洋医学では対処がとても難しいですが
東洋医学では得意分野
それでは東洋医学的に紐解いてみましょう
東洋医学的に考える
カラダの基本3要素『気血水』
全てが乱れています
気は不足と滞り
血も不足と滞り
水は滞り
その中でも
血の滞り いわゆる瘀血がひどかった
(舌を見ると一目瞭然)
カラダの基本5要素『肝心脾肺腎』
全てに負担は行っているようですが
その中でも肝脾腎が問題な様子
不安感が強くなったりするようであれば
『心』にも手をつける必要があるかもですが
金額的な制限もある方
まずはポイントを絞ってやっていきましょう
まずはカラダの中を動かす
そんなことを意識して漢方処方
気を動かし
瘀血を流し
水を動かす
肝の負担を減らし
腎の負担を減らす
そんなところから始めました
『今まで夜中カラダが痛くて目覚めていたのですが
飲み始めてからぐっすり眠れるようになりました』
これは次回のカウンセリングで言われた話
瘀血の症状は夜中に出る
これは東洋医学での常識ですが
この方も御多分に洩れず
瘀血を流すことで
夜中の症状がとても楽になっていたようです
元々不安症なのですが
それも少し落ち着いてきた様子
不安があると食べてしまうようなので
食べ過ぎにも焦点を当てて漢方を変更
そんなこんなで今も続いていますが
認知症になりたくない
そんな訴えが1番ですので
もちろんそこにも焦点を当てています
『カラダの気血水を巡らせる』
漢方ではこれが大前提ですので
これをしていたら自然と認知症の予防にもなります
ですので今の気になる症状を楽にする
それで大丈夫です
ここにくると安心します
ちぎょうの漢方に来てよかった
そんなふうに言ってもらえましたが
それはお互いさまお陰さま
ちぎょうの漢方とご縁をいただき
本当にありがとうございます
双方向の関係性を続けていきましょうね