Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

内装に本物の木材が使われなくなった⑫~余談 巾木のない家

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:住宅の変化

今回は余談です。
④でメーカーの家で天井と壁の境に廻り縁がない家のことを書きました。昨年、内装業者から巾木のない家の施工をしたと聞きました。

その時の会話です。
私「巾木がなかったら掃除機が壁に当たって汚れるじゃないか」
内装業者「掃除機も当たるけど石膏ボードに直に当たると同じ、軽い掃除機でもボードが傷むかもしれない。」
私「そうか、毎日のように掃除機が当たれば汚れるだけで済まないかも…」
内装業者「それに壁と床の境がハッキリしない。(廻り縁がないため)天井も境がないので部屋全体がボケたような部屋になってしまう。」  と言っていました。

内装に木材が使われなくなった⑫

建築で異種の仕上げの場合、何かしらで境を分けることは基本だと私は思います。見切りは費用が掛かると考えているのなら、施工を知らないだけだと思います。壁下地の石膏ボードを隙間なくピッタリ床板、天井に施工する方が手間です。その理由は石膏ボードがかけやすい材料だからです。

何十年かして床を張り替えることがあった時、床をめくるときに少し無理をするだけで壁が傷むことになります。そうなれば壁の補修をする必要があります。もっとも、そうなったら巾木を付けるのかもしれません。

巾木を付けない理由は、デザインでしょうか。設計者は見切りがないことでただの箱のようしたいのでしょうか。

建てるなら、いつか直すと考えて作らないといけないと私は思います。

次回は、『 省エネ基準は検証しなくていいのか①~日本住宅史上の大転換なのに』です。

YouTube公開しています。(https://www.youtube.com/channel/UCSOQJJSB9gBnpWeXIWnSacg)


---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼