最近の窓について③~通風量
小さい窓が増えた理由の一つはコラム「冬向きの家⑧」、「夏型結露2 ⑩」などに書いたようにとにかく高気密高断熱住宅を作れば環境に良いという考えからこのような窓が増えているのではと思います。
窓の断熱性能が上がっても、ガラスの厚みは2センチに満たないほどで壁の断熱性能には及ばないため、窓の面積を小さくする=外壁の面積を増やすことが断熱性能アップとなり、断熱の評価が高くなるのです。
メーカーなどは、断熱性能が高いことで性能がいいとアピールしたいのですが、私には疑問でなりません。窓が小さいということは通風量が減りますから、夏と冬は機械を使用しないといけないのは当たり前ですが、春や秋に窓の通風量が多ければ生活できるときに通風で調節することが難しくなり、機械に頼らないといけないことになります。
窓が小さい断熱性能が高い家は冬の期間が長い所に向いていると思われます。春と秋の期間がある程度ある場所は、通風量を調整出来る窓を採用すべきだと思います。
次回は、『最近の窓について⑦~経験談 デザイン優先の窓の家』です。
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