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ヒートショックではない⑥~余談 ヒートショックは温暖地に多い?その2

鈴木敏広

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テーマ:新聞、雑誌等の記事から

前回の続きです。
この本の作者が厚労省のデータを読み間違えてしまったのかとも思いましたが、他にも書いてあったこと(次の段落からの内容)からも、「高気密高断熱の家を作り、室温を一定に保たなくてはいけならないといけない」理由としてではなかったのかと疑ってしまいます。

上記の次の段落に書いてあった内容は「寒いからといって厚着をしても冷気を吸うことで肺の病気や喘息のリスク、心臓の血栓症や発作のリスクが高くなると書かれていました。」と書かれていました。

これもよく考えるとおかしなことで、冷気を吸うことで病気のリスクがあるといえばその通りと思いますが、家の中で冷気を吸い続ける事などあるのでしょうか。寒い中無理して冷気を吸い続けることが家の中で起きるなんて本当でしょうか。それほど寒いのなら暖かい部屋に入れば冷気を吸わなくてよくなります。

この本にも家の中で温度差があることが問題だと言っているのですから、寒ければ我慢しないで暖かい部屋に行けばよく、ずっと冷気を吸い続けないといけない人などいるのか疑問です。

ヒートショックではない⑥

高気密高断熱住宅を勧める理由として、温度差のない暖かい家を作れば健康に生活できるとしていますが、ヒートショックでは亡くなることがほとんどないのなら、すべての部屋で温度差のない家にしなければならない理由はなくなってしまいます。よく使用する部屋、長時間居る部屋など、とにかくすべての部屋を温度差が内容にする理由はないともいます。④に書いたように現代の高齢者は若いときに温度差のない家で暮らしていませんから。

それよりも、コラム「断熱より結露対策」に書いたように内部結露して、カビなどで健康を害しては意味がないと思います。

次回は、『住宅の健康①』です。


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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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