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合板の使われ方⑭~合板の寿命は家の寿命

鈴木敏広

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テーマ:材料について

合板が家の強度を決めているということは、合板が傷めば家の強度は低下することになります。家の強度が低下すれば地震や台風などで住人を守ることができません。家の一番大事な目的、住人の安全を守ることができないことになります。

合板が傷むことは家の強度が失われるだけではなく、コラム「夏型結露⑭」(コラム ;夏型結露⑭ 参照)に書いたように、結露すればカビ、腐朽菌が発生する可能性が高くなります。家だけではなく住人の健康も損なうのです。

合板の使われ方⑭

このコラムで取り上げた合板を使用した高気密高断熱の場合、合板は何年もつのでしょうか?

⑥に書いた3,40年前に作られた1階の床下が防湿工事なしの土のままの場合、床板の寿命は20年~30年でした。しかし、コラム「夏型結露」の雑誌の例はたった10年です。高気密高断熱にしたために閉じ込められた空気は出にくくなり、結露を繰り返すようになったと考えられます。

私は学者ではないので合板が傷むまでの時間がどれくらいか確かめる方法は分かりませんが、コラム⑪に書いたように、初めは小さな結露でも一年の間に一度も合板が完全乾燥しなければ、年々結露はひどくなり10年もたないと思われます。

コラム「冬向きの家⑨」(コラム ;冬向きの家⑨ 参照)に週刊誌の記事に湿度の事は書いていないと書きましたが、耐震性能を上げるから合板を使う、断熱性能を上げるから気密を高くし性能の高い断熱材を使用する、そうすると結露しやすくなるのに、別々のこととして考えているのです。

次回は、『最近の家の建て方(順番)について①』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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