大きな屋根の家⑨~昔の家が基本
会話に出てきたベランダの上にまで大きな屋根をかけることも、④に描いたように図のように水平投影面積で考えると屋根がベランダの上にあることがよく分かります(下図参照)。
ベランダのある側とベランダのない側(図の左)を比べると、左側は壁からの屋根の出は45㎝ですが、右はベランダの幅90㎝を足すため135㎝になっています(下図参照)。ベランダの柱があるため上からの荷重には大丈夫ですが、地震の時には横から力が掛かります。壁がありませんからベランダの屋根の部分は大きく揺れると考えられます。
①に書いた軒の出が90㎝と比べると、ベランダのある側は壁が90㎝控えているのでバランスが悪くなります。
また、⑤に描いた妻側にベランダを付けた場合、高さがある(重くなる)分、余計に揺れることも考えられます。
どちらも水平投影すればバランスが悪いことは一目瞭然です。建築基準法では地震、台風に対して耐力壁の量が必要なことはもちろんその配置の仕方=バランスも重視しています。
次回は、『大きな屋根の家⑧~壁量計算によって異なる床面積』です。
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