大きな屋根の家③~水平投影面積
私 「屋根もですが1階に駐車場を設けている、その上に2階の部屋がある家があります。これも同じだと思います。」
業者A「そのような家はたくさんありますよ。」
私 「建築基準法の壁量計算では1階の壁量は1階の床面積で、2階の壁量は2階の床面積で計算することになっています。基準法では水平投影面積で計算するのではないのです。」
業者A「基準法と耐震診断では床面積の計算方法が違いますからね。」
私 「建築基準法は昭和25年に制定されました。その頃からしばらくの間は日本の住宅は大工が、自分の師匠に教わったとおりに家を作っていました。それが普通の家だったのです。①に書いた屋根の軒が出ている家は雨を当てたくないのであったかもしれませんが、ベランダや1階の駐車場は考えてもいなかったと思います。」
業者A「なるほど…。」
私 「阪神大震災で1階に駐車場がある家がたくさん倒壊したでしょう。」
業者A「そうでした…。でも、知っていて対応しているのではないのですか?」
私 「実際、設計者がどんな計算をしているか分かりませんよ。確かめたわけではありませんから。許容応力度計算などをして、間違いのない計算をしているのかもしれません。しかし、車1台ぐらいならいいですが、2台以上の車庫を1階に設ける(車庫の上には2階がある)のは常識的には無理だと私は思います。」
次回から⑤と⑥の会話について書いていきます。
次回は、『大きな屋根の家⑦~ベランダも駐車場も 』です。
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