合板の使われ方⑬~老化しない耐力壁(コラム「家の老化」より)
数年前に東京の材木屋さんが行った実験です。ネットで現在でも見ることが出来ます。
この材木屋さんは4種の柱の大きさの材料を外において、雨風、太陽にあてどれぐらい傷むかを何年もかけて観察したのです。
ただ外に置いておく、という単純な実験ですがその写真のインパクトが大きく、パソコンで「ホワイトウッド」と検索すると必ず出る写真です。
実験に使われた材料は国産のヒノキ、スギとベイマツ、ホワイトウッドの4種類です。結果は国産のヒノキとスギが4年半経っても形をとどめているのに比べ、ホワイトウッドは崩れてボロボロに、ベイマツも傷んできています。
この実験で分かることは「日本の材料は日本の気候にあっている」ということです。ベイマツはその名の通り北米のマツ、ホワイトウッドはヨーロッパやロシアに分布する木材で、どちらも日本の気候とは違う気候です。
寒い国の木材では冬はまだしも春から秋にかけて雨が多く、特に夏は高温多湿で東南アジアのような日本の気候に合わないのです。
次回は、『材種は何でもいいのか⑥~集成材ならいいのか』です。
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