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これからの雨漏り⑥~材料が頼り

鈴木敏広

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テーマ:雨漏り

今回の内容は、コラム「築30年で初めて漏った家⑨」(コラム;「築30年で初めて漏った家⑨」 参照 )に一部の内容が重なります。
前回書いた20年くらい前の家までは、フェルトのような防水シートでは雨漏りは防げないので、大きな窓の上には必ず庇や軒がありました。雨の掛かかる量を減らして雨漏りしないようにしたのです。

これからの雨漏り⑥

ところが、最近は便利な防水シートやシーリング材に頼り、雨を入れないようにして作っています。軒0や庇のない家を作ることが出来るようになったのもこのような材料のためです。

昔の家が軒や庇のように形で雨漏りを防ごうとしたとすると、①のような家は材料の性能が頼り、水が入らないように作っていますから、雨が入るようになってしまう(漏水する)と直すまで止まりません。

④に書いたように透湿防水シートで雨水が広がり、断熱材の中へ入って広がるため、家の中で雨漏りを発見しても漏っている場所は発見した場所から離れたところかもしれないのです。

次回は、『 これからの雨漏り⑦~断熱材へ水が入ると』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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