家の老化⑦~現代の材料に共通していること
どんな家も欠陥がなくても年月とともに各部材が傷み次第に老化しますが、昔の家の材料は、木材はシロアリや菌の被害を防ぎ、土壁は継続的な雨漏りさえなければ、世代を渡って使用できます。畳や障子は取替、張り替えることができます。
昨年のコラム「聴竹居を訪ねて」(コラム;「「聴竹居を訪ねて⑨ 参照 )の聴竹居は、設備を省けば壁や天井の和紙の張替と畳の取換え以外は、当時のままです。
日本には、神戸の箱木家を始め住宅でも100年以上の建物がたくさん残っています。空襲や生活の仕方が大きく変わらなければ、古い木造住宅はもっとたくさん残っていたと思われます。
では現在の家はどうでしょうか?
⑪に書いたように、できた時から雨漏りや結露がなくても徐々に劣化していきます。そのスピードが昔の家の木や土に比べ格段に速いと思われます。
現代の家は、100年以上持つでしょうか?
最後に、昔は木や土など自然材料で家を作りましたから、仮に住む人がいなくなっても、何十年か、何百年か経てば自然に戻っていきます。解体して、ゴミを分別して片付けなくても雨風に当たり朽ち果てていつか自然の材料に戻るのです。いわば勝手にリサイクルです。
そう考えると、現代の家は解体してからもお金をかけて廃材として処理しないといけません。
次回は、『…』です。
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