家の老化①~壁がボロボロ
前回は内装材でしたが、今回は外装材の話です。
コラム「10年で塗装しないといけない家」に書いたように外壁の窯業系のサイディングは雨、風、日光で傷むため定期的に塗装します。塗装しなければ雨が浸みこんでしまうためですが、塗ることができるのは表面だけです。そのため、定期的に塗装していてもサイディング材の裏面(裏面は塗装できない)から吸湿し徐々に傷んでいきます。
現在では壁の中の水蒸気がこもらないように外壁材と壁(柱)間に空気層を作ります。これを外壁通気工法といいますが、空気層があるということは空気が入っていけるため空気中の水蒸気をサイディングの裏側から吸湿できる事になります。ですから、表面塗装を定期的にしていても長い間にサイディングは傷んでいきます。
日本窯業外装協会の本では新築から約10年ごとに塗装しても25年程で張替と書かれていて、材料自体が持たないのです。
コラム「足場を架けたら⑥」(コラム;「足場を架けたら⑥」 参照)に書いた軒天の合板が傷んでいた主な理由も直接雨が当たったのではなく、中外から空気中の水蒸気が少しずつ侵入し、温度、湿度変化などで合板が傷んだためだと思われます。
次回は、『家の老化⑪~調湿能力がない材料は』です。
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