リフォームと耐震補強⑫~耐震診断、補強計画してからリフォームの計画をすることが大事
②の経験談の内容でも「耐震補強とは壁の補強をする事」のように書いていますが、その理由は家を倒すのはヨコの力だからです。
建物は1階の上に2階と積み木を積むように作っていきます。下の階は上の階を支えることができるように作るため、建物は上下の力には強くなっています。しかし、ヨコの力には弱いのです。
下の絵のように床や二階梁、小屋組などは水平に構成されています。地震のようなヨコの力がかかった場合、水平部材よりも壁がその力を受けることが分かると思います。床や梁などの水平部材がその壁を繋いでいますから、床の構造がフニャフニャですと耐力壁の効果も減ってしまいますが、壁は一つ壊れると隣の壁も壊れ、倒壊につながることになります。
国の法律改正も、何度も耐力壁の量を増やしています。1981年の改正までは、とにかく耐力壁の量を、阪神の地震の後は配置の仕方と補強金物の改正が行われました。
家を倒すのはヨコの力、そのヨコの力を受けるのは壁、だから耐震補強は壁の補強が多くなるのです。
次回は、『リフォームと耐震補強⑧~耐震補強工事とは』です。
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