木造住宅の寿命について⑥~アメリカの住宅事情
①に書いた耐震診断に行った家で、使っていない家は住んでいたお年寄りが亡くなったから、使っていない家は1階で営んでいた店を閉めたからでした。どちらも昭和20年代、築70年近い年数です。前回書いたようの私のリフォームの話もそうですが、使う人がいれば解体しないで使い続ける。つまり、寿命は延びるのです。
また、診断した他の6件も全てどこかリフォームしています。していない家はありません。住む人がいて、生活にあわせてリフォームしているから解体しない。⑥、⑦にアメリカのことを書きましたが、リフォームしていることが寿命を延ばす大事な理由の一つだと思います。
現在日本では800万戸以上の空き家があると言われています。空き家ですから使っていません。使わなければ③や④に書いた理由などで解体します。ますます、日本の住宅の寿命は短くなります。
2008年の発表から10年ですから、また、国交省が住宅の使用年数について調べるかもしれませんが、人口減、余っている住宅、自然災害、現行の基準を満たしていない、税制の改正などの理由から寿命は延びないと思います。
寿命が短い理由は住宅の質ではないことは間違いないと思います。
次回は、『木造住宅の寿命について⑪~余談 データの取り方が分からないと比較しても無駄 』です。
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