熊本地震で起きたこと、分かったこと④~「新耐震」でも壊れた
前回書いたように震度は、1995年まで被害の程度を人が評価して決めていましたが、1995年の阪神の地震から、国は計測震度計の数を大幅に増やしました。95年まで約150ヶ所だった計測震度計は翌年の96年には約4200ヶ所となり、約28倍になりました。
たくさんの場所で一度に測れるようになったため、震度計の計測震度から地震直後に速報として震度が発表できるようになりました。また、震度計の数が増えたことで、震度の高い場所が分かり震源の位置が正確にわかるようになりました。
最終的に震度は震度計の数値でだけではなく、継続時間や揺れの周期などから決定されています。
ですから、96年以降の震度とそれ以前の震度では見方を変えないといけません。
たとえば、95年の阪神の地震で神戸海洋気象台の記録は加速度818galですが、震源地は明石海峡とされていますから、計測された場所と約20キロメートルとかなり離れています。震度計が少ないために他のデータがあまりないのです。
震源地付近の震度計の記録が少ないため、阪神大地震の震源地が明石海峡付近とあいまいな表記になるのです。
また、阪神の地震は95年の震度ですから当然「体感震度」です。現在の震度のようにたくさんの場所で計測されて決められた震度ではありません。
次回は、「震度について④~震度と加速度の関係」です。
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