元気な老夫婦
聴竹居の客室、食堂、読書室、寝室などの窓には外側にガラス戸、内側に紙障子が設けられています。二重の建具にしたのは冬季の断熱性をあげるためだと思われます。紙には保温性があるため、ガラス戸と併用すると効果大なのです。
紙障子を張るために格子を組みます(格子を組まないとのりを付けるところがありません)が、その格子に合わせてガラス戸の格子をデザインしています。
客室の格子は下の絵のようですが、横格子と縦格子の間隔を紙障子と合わせています。ガラス戸を閉め、障子を閉めて外の光が入ってきても、格子が重ならないため、外のガラス戸の格子が紙障子に映らないようになります。
もう一つ、玄関ドアの袖と欄間にも格子があります。前回行ったときはドアが開け放しだったので見られなかったのですが今回はしっかり写真を撮ってきました(下図参照)。
次回は、「続 聴竹居を訪ねて⑦~曲線」です。
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