相見積りのムダ⑥~見積りは誰がする?2
今回は、余談です。私の相見積りに対しての意見です。
国立競技場のような二つと無いような建築物なら仕方ないのですが、住宅のような建築や⑦に書いたような少し大きいリフォーム工事でも相見積りするのですから、その費用が工事金額を上げてしまうことに繋がってしまいます。
たとえば、ある工事の見積りをA、B、Cの業者に依頼したとします。
A社に決定したとすると、B,C社は見積りに掛かった費用がもらえません。B,C社は見積りに関った人の給料は支払うわけですから、その費用を他の工事で埋め合わせすることになります。
本当は、相見積りを依頼するのなら工事を取れなかった業者(この場合B,C社)に掛かった費用を支払うべきだと思います。なぜなら、相見積りするのは、依頼者(施主)の自由だからです。
「風が吹いて桶屋がもうかる」 ということわざがあります。
「風が吹くと砂ほこりで目が傷み、目を病む人が増え、失明すれば音曲(三味線)で生計を立てようとして三味線を習う人が増え、三味線が売れると三味線の胴に張る猫の皮が必要になり、猫が減少してネズミが増え、増えたネズミが桶をかじるため、桶が売れて桶屋がもうかる」という意味です。
回りまわって、全く関係のない人に影響を与えることがある。依頼者がどんな工事でも相見積りすると、その費用を回収するため回り回って工事費が増えるのです。ですから「見積り無料」などありえません。タダほど高いものはないということです。