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調湿21~気候は変わっていない

鈴木敏広

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テーマ:調湿

私が子供のころ、外の雨が上がり乾いてきたころに、家の中に入ると湿っていると感じたことがありました。おそらく土壁や木、タタミなどが湿気を吸っていて、雨が上がったので水蒸気を排出していたため、外気に比べ室内の湿度が高かったのでしょう。そんな時は、乾かさないとカビが生えると母親は知っていて、引戸を開け風を通していました。昔の人は家のことを考えて生活していたのだと思います。

調湿21

今の家は、昔のように湿度を感じることはほとんどなくなったように思います。それだけ、家の中の材料に湿気を調整する能力がないのか、エアコンを使うために私自身が湿度変化に昔のように敏感でないのかもしれません。家のつくり方が変わり、人の感覚まで変わってしまったのでしょうか。

シックハウスの関係で、10年ほど前から24時間換気扇をつけるようになっていますが、法律上の24時間換気扇は居室の空気の入れ替えを目的としていて、湿度管理する目的ではありませんし、そもそも押入などの面積は換気量の計算に入っていません。

いずれにせよ断熱材の能力を上げて外気とつながらない生活をするのなら、結露しないために湿度を調節する仕組みを設ける必要があると私は考えています。
家のつくり方や使い方は変わっても日本の気候が変わったわけではありませんから。

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鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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