WB工法を採用して10年 その16~2015年5月、10,000棟記念 全国大会
1998年、(株)大建工業から無機質耐力面材ダイライトが発売されました。
ダイライトは合板並の強度で火にも強く、シロアリに食われない無機質素材です。しかも透湿抵抗は低い(合板と違い、湿気は通過する)ため、合板のように湿気をため込んで強度が下がることがない材料でした。
このダイライトを外から張って耐力壁とすれば、筋交いの時のように断熱材を三角にカットしないで厚みの厚い断熱材を充填することができ、透湿抵抗が低いことで結露しやすい高湿な空気が壁の中に入っても、外気が乾燥していれば外に排出されます。壁の中で結露する可能性は少なくなります。
“この材料なら厚い断熱材を入れても、耐震性能はクリアできる!!”
私は、発売と同時にダイライトを採用することを決めました。
耐震性能はクリアできましたが、もう一つの悩みの断熱性能が残っています。ダイライトを採用してからは、厚み100㎜の繊維系断熱材を使っていました。断熱材を水平にカットすれば充填することができるのですが、フワフワした100㎜の繊維系断熱材を現場でカットする精度は難しい事も感じました。カッターナイフで切るのですが、今までのような50mmの断熱材に比べ100㎜の厚みを真っ直ぐに切ることは難しく、施工性が良いとは思えません。そして、繊維系断熱材には、逆転結露の心配もあるからです。
次回は、『WB工法を採用して10年 その4~余談 内部結露と逆転結露』です。
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