築30年で初めて漏った家6~すぐに汚れる最近の家
雨漏りの原因は様々ですが、雨が漏る場所は、大体決まっています。屋根や窓の開口部、ベランダなどの2階建ての場合は屋根と壁の取り合いなどから雨漏りすることが多いのです。
(コラム:雨漏り8、雨漏り11参照)
では、どうすれば雨漏りしにくい家になるのでしょうか。
下図のような屋根の先を軒(のき)と言います。
軒を壁から出すことで「かかる雨」を減らすことができます。
下の絵は軒先の出ていない家と出ている家の雨の掛かり方の比較です。
屋根が出ていない家では、雨がほんの少し斜めに降るだけで、必ず雨は壁に当ります。壁に直接かかる雨に加え、上部に当った雨は下へ。つまり、下へいくほどかかる雨の量が増えていきます。
無風状態で雨が降らない限り、雨の掛かる量は増え、それだけ雨漏りし易くなると考えられます。
しかし、無風状態で降る雨は、日本ではほとんど考えられません(コラム:雨漏り4参照)
次回は、「築30年で初めて漏った家3~漏らなかった理由2 破風板」です。