点検商法の記事から②~個人と公共の境
先日のお客様もそうですが、私が伺うとみなさんこう言います。
「素人にはわからないから…。」
でも、瓦屋根がおかしいかは、下から見ればだいたい分かります。その理由は屋根瓦が同じ形、大きさのもの並べているからです。
下の絵のように瓦は同じ大きさのものを並べて葺きます。
上の瓦が下の瓦に乗るように横の瓦が重なるようになっていますから、瓦がずれるとその周りの瓦もずれることになります。一枚だけずれることは考えられないのです。
「こいのぼり」という歌がありますが、その歌詞に「甍の波と雲の波…」の甍(いらか)とは瓦の事です。屋根の瓦が波のように規則正しく重なって並んでいる様子を歌っているのです。この歌にもあるように瓦は同じ大きさ形のものが並んでいますから、一枚だけずれることもありませんが、まして30枚もずれていれば誰が見ても分ります。
外から見て瓦がどこも模様のように見えれば大丈夫です。
これを書いている途中で、また別のお客様から瓦がずれていると言われたと電話がありました。
同じような訪問業者と思われますが、「明日、見に行きます。」と答えて電話を切りました。
次回は、お休みしていた「雨漏り」コラムの「雨漏り11~雨が漏るところ」です。