リフォームの時代⑨ 経験談 たくさん人が見に来た
本来、reformとは「改心する、改正するもしくはつくり直す」という意味で、日本で使われている言葉とは意味が違います。日本でいわれるリフォームとは修理、修繕、改築、改装、増築工事などを指しています。
日本のリフォームはrenovationという言葉が合っています。
最近は新しいリフォーム工事としてrenovation=リノベーションと宣伝している業者がありますが、本来の意味になっただけで別に新しい言葉でありません。日本では極端に言うと新築以外のことは全てリフォームです。ビスを一本締めるだけという小さな工事から、増築などの大きな工事まで範囲が広いのです。
日本には奈良の法隆寺のような古い木造建築がたくさんあります。法隆寺はお寺、特別の建築だからと考えられますが、室町時代初期の神戸市の箱木家をはじめ、江戸時代以降の民間の木造建築物はたくさん残っています。築200年以降の家ならたくさんあります。戦争の空襲がなければもっとたくさん残っていたでしょう。
これらの木造建築は、もちろん建ててから一度も修理修繕をしていないわけではありません。台風などの災害もありますし、使いながら直してきたのです。
次回は『リフォームの時代⑦ リフォームは昔からある仕事』です。