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コラム

名を成し功を挙げた23年前の生徒さん

2023年10月16日

コラムカテゴリ:スクール・習い事

◆以学館を開校して2年目の夏、今から23年前のことです、一人の青年が訪ねてこられました。大手予備校勤務時代の生徒さんです。大学を出られて社会人をなさっておられたのですが、仕事を辞め、勉強しなおして大学院に入りたい、好きな研究の道へ進みたいとのことでありました。◆数ヵ月後、志望の難関大学院に合格された彼は、東京へと旅立っていかれました。それから5年後、メールが届きました。現在、大学で助手をしていること、3年目になること、昨年結婚したこと、1ヵ月半の予定でインドへ研究旅行に出かけること、などが記されていました。◆院へ入るのは研究者への第一歩であろうと思います。その後大学に残り大学教員の職を得られるのはほんの一握りです。5年前の夏、以学館へ来られた日のことを思い出しました。遠慮がちに、丁寧に、話されるご様子。どこかしらに浮かび出る、苦悩の影・・。◆しかしながら夢を掴んだと思ったのも束の間、彼はその後、紆余曲折の人生を歩まれます。任期が切れて高校の教員へ出たり、お父上のご逝去に伴う家庭内の諸問題があったり、公私両面で波乱万丈のご苦労をなさいます。その都度、彼からメールやラインを頂きました。当館も励ましたり助言させて頂いたり一生懸命に返信を致しました。◆そうして迎えた本日、御本人様がお母様ともども当館にご挨拶にみえられました。公私とも整理がついたので東京に永住する、富山とは縁が切れるので挨拶に来られた、とのことでありました。お名刺を拝見しまして驚きました。「農水省 政策研究所 主任研究官(博士)」でいらっしゃいます。場所は霞が関の本省です。◆なんて立派になられたのでありましょうか。好きな道、研究一筋に打ち込み、七転び八起きで遂に掴んだ頂点、です。人の信念て素晴らしいものですね。◆お子様が生まれた頃(丁度、不遇の時代でした)、「この子の為にも頑張らねばならない」と仰っていたのを覚えています。そのお子様は早、中3生だそうであります。お父様の立派さを誇らしく思っていらっしゃるに違いありません。◆Kさん、本当にホントにほんとに良く頑張られました。想いはあっても成就するのは並大抵のことではありません。ぶれずに信念を貫き、幾多の苦節を乗り越え、こんにちの地歩を築かれたこと、誇りになさって下さい。Kさんは当館にとりましても35年間の英語講師人生に於ける宝物です。縁あってお知り合いになりましたこと、心より感謝しています。



名成し功挙げたK先生とツーショット!



ご専門はインド農業(経済)/ご出張の際のワンショット

この記事を書いたプロ

上野伸彦

英語個別指導のプロ

上野伸彦(英語の以学館)

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