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松浦千代美

暮らしを楽しくするインテリアコーディネーター

松浦千代美(まつうらちよみ) / インテリアコーディネーター

有限会社悠インテリア事務所

コラム

整理収納 処分!再利用?の分かれ目は?

2024年3月10日

テーマ:インテリア、リフォーム、暮らし

コラムカテゴリ:くらし

整理収納 処分する!再利用?の分かれ目は?


■リフォーム時に考えた食器棚の造作
■「好きな物」が生活様式を決める。
■「処分する!使う?」の分かれ目は何?
■「再利用する」という考え方で、使い方を変えてみる。



私がインテリアの仕事を始める20数年前のことです。
来客用にワイングラスが欲しい!と思った時に出逢ったグラスが
あります。
その当時は食器棚に収納するスペースも少なくて、出来るだけ
小ぶりでテーブルが華やぐグラス!と思って購入したと思います。

リフォーム時に考えた食器棚の造作家具

7年前、家族構成が変わりマンションのリフォームをした時は
食器棚を造作しました。あえてキッチンメーカーの食器収納用
の物ではなく造作家具にしました。

造作家具にした理由




・オープンキッチンとしての独立性を創る。
・食器収納部分は自分が、かがまなくても良い目線高さで、食器類
 の出し入れが、スムーズに出来る高さで納めることが出来ること。
・リビングダイニングからの視線を楽しく、コレクション品を飾る
 スペースを作る。
・地震時の心配が少ない。(この点はキッチンメーカーも同様です。)
 でした。

食器類の分類の考え方は


・来客や家族が集まった時に使用する大皿(器)のスペース。
・ガラス類と瀬戸物の分類スペース。
・家族が日常の食事に使用する食器スペース。
・家族用にも来客用にも使用出来る食器スペース。
 でした。

好きな物が生活様式を決める

住まいが変わり、最初のワイングラスを購入した時より、テーブル
サイズが大きくなったことで、あまり使用しなくなった小さな
グラスに、この春花を活けて再利用しました。
「あれぇ、このグラスまだあったの?」
という家族の声。
お友達からいただいた作家物のフラワーベースや、ワイングラスと
一緒に購入していたガラス類を並べてみました。リビングの隅っこ
のコーナーが華やぎ始めました。

私が暮しや、物の「整理」の時に参考にしている本があります。
ドミニック・ローホーの
「捨てる贅沢」です。



彼女の基本的な考え方は「シンプルな暮らし」です。
その本の中に
『あなたが所有したいと思う物を通して、あなたが求めて
いる生活様式が表現されます。』とあります。

なぜ私が20数年前のそのグラスを購入したのか?
収納の場所が狭いから、まずは収まるサイズの物であること。
そして小さいながらもテーブル上が華やぐ物であること。
が購入のポイントでした。

でもそこには、私がどんな暮らしをしたいのか、どんな生活
様式を望んでいるのか?という私なりの理想で判断をして
いることがわかりました。
ゴールドの縁取りがされたちょっと華奢なグラスは、今の
暮らし(モダンより少しクラシックスタイルが好き!)に
繋がって来ています。

私の暮らしは、彼女の唱えるシンプルな生活とはちょっと
違うけれど、物への考え方に共感する部分があります。

「処分する!使う?」の分かれ目は?

コロナ禍以降、我が家への来客の回数も少なくなりました。
食器棚の整理に丁度良い時期と思い、どうしても自分の暮らし
に合わないと思った食器をリサイクルショップに数点持って行
きました。
・同じようなデザイン、サイズのディナー皿
・ショップへの義理で購入した器 
・贈答品で自分の好み、暮らしに合わない器
です。

自分の好みや暮らし方に合わない物は、処分の見極めの判断が
早く出来ます。
それは、「まだ使える!」という気持ちにならない食器類だから
です。気持ちに迷いが起こらないからです。

セカンドライフをスタートさせた方からブームに乗って
「食器を処分し過ぎてまた新しい食器を買ってしまった。」
というお話を伺ったことがありました。

物を処分する時の判断は、多くの物で豊かに暮らしていると難
しいと思います。ただ物が多くなったからではなくて、ご自分の
暮らしのステージ、暮らし方、好みがしっかりと見極めることが
出来ていることが大切と思います。
失敗した!と思わない程度の処分、見極めが必要です。

「再利用する」という考え方で使い方を変えてみる。

私が食器棚を作った時に分類した、来客や家族が集まった時に
使用する大皿(器)のスペースは、コロナ禍以降の生活で
ストックスペースになって来ました。
その皿を処分するのではなく、来客用という考え方をやめて
普段使い用に使用し始めました。
料理は“皿の余白を楽しんむ”盛り付けになりました。

自分の生活様式、自分サイズ、自分の使い方で造作した食器棚
の収納物は、しっかりと頭の中で描かれています。
好きで購入した食器類です。その時の気持ちと数十年経過した
今の暮らしと、ワクワクしていた気持ちでは違いはあります。

だからといってすぐ処分と考えるのではなく、一度「再利用」を
考えてみるという、上手な使い方も必要だと思います。

自分サイズ、暮らし方の収納方法で快適に
    豊かな気持ちで 暮らしを楽しくして行きましょう!!








この記事を書いたプロ

松浦千代美

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松浦千代美(有限会社悠インテリア事務所)

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