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田村哲也

小規模事業所経営者の頼れる経営アドバイザー

田村哲也(たむらてつや) / 経営コンサルタント

office TAMURA (オフィス タムラ)

コラム

「当事者意識」って!?

2019年2月18日 公開 / 2019年3月18日更新

コラムカテゴリ:ビジネス

「当事者意識を持つ」って簡単に口にするけど
結構むずかしかったりしませんか

それを「自分ごと」・「他人ごと」といった
分かり易い表現で書かれている本を手にしたので
(参考になればと感じ)紹介したいと思います

出来る人は「自分ごと」として考えらる人

『「好きなことだけやって生きていく」という提案』
   著:角田陽一郎さん

この本のP.50から引用(抜粋)
 * * * * *
芸能プロダクションに勤める
知り合いの女性と話していたとき
彼女がよく買い物をする街・二子玉川に
新しいシネコンができるという話題になったのです。

「それは便利になるね」
と僕が言ったところ 彼女からは
「いえ 今よりもっと人が増えて混雑するし
街が騒がしくなるから嫌なんです」
という冷静な答えが返ってきました。

その気持ちは 理解できなくはありません。

自分が気に入っている街に
新参者がたくさんやってきて混雑するのを
不快に思う気持ちは誰にでも少なからずあるからです。

しかし ここで問題なのは彼女の職業です。
彼女は芸能プロダクションに勤務しています。

おそらく今後そのシネコンで上映される映画に
彼女の会社の所属俳優が出演することもあるでしょう。

シネコンができれば所属俳優の出演映画が
より多くの人に観られることになります。

つまり 彼女の会社にとってはプラスであり
場合によっては彼女の給料が
上がる可能性だってあるわけです。

この何気ないやりとりの中に
「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の
意識の差が表れていると僕は思います。
(さらに続きます)

「できる」・「できない」を分ける三つの意識

働いている人の意識は
大きく3つに分けられるといわれています。

それは
①「当事者意識」
②「お客さん意識」
③「被害者意識」です。

①当事者意識

「当事者意識」を持っている人は
何でも「自分ごと」としてとらえ
常に責任を持って仕事をします。

自分に直接関係があろうとなかろうと
率先して親身になって
仕事に取り組んでいくのです。

つまりあらゆることを
「自分ごと化できる」人だといえます。

②お客さん意識

一方で「お客さん意識」を持っている人は
「仕事はあって当然、給料はもらえて当然」
と考えがちで 与えられた以外の仕事には
取り組もうとしません。

全体的に 会社や上司などに対する感謝の念や
「会社に貢献しよう」という意識が希薄です。

先ほど例に挙げた女性は まさに「お客さん意識」の
持ち主だといえるでしょう。

彼女に当事者意識があれば
新しいシネコンができることに対し
まず「よかった」と喜ぶはずです。

さらに どれぐらいの広さのシネコンなのか
どのような映画を上映しているのかを調べ
積極的にシネコンに
足を運ぼうとしたのかもしれません。

しかし お客さん意識で仕事をしている彼女は
「どのようなシネコンかリサーチをしてくれないか」
と上司から命令でもされない限り
そのようなことはしないでしょう。

会社の利益への関心が希薄だからこそ
「混雑するから嫌だ」という
言葉が出たのだと思います。

③被害者意識

お客さん意識以上にやっかいなのが
「被害者意識」です。

被害者意識を持っている人は
常に「仕事をやらされている」と思っており
たとえ自分が関わる案件でトラブルが発生しても
自分の責任を認めようとはしません。

それどころか
まるで自分が被害者であるかのように振る舞い
他人に責任をなすりつけたり
言い訳をしたりします。


被害者意識は
いつの間にか芽生えてくるので注意が必要です。

あなたは仕事や勉強をしているときに
「なんでこんなことをしなきゃいけないんだ」と
思ったことはありませんか?

それこそが被害者意識です。

もしそのような経験があるなら
思い出してみてください。

被害者意識を持っているときは
恐ろしく効率が悪かったり
成果が上がらなかったりしませんでしたか?
(以上が抜粋となります)

口と魂がズレていないか

「当事者意識」を持っているつもりでも
心がまさかの「被害者意識」・・・だったり
いや それにすら気付いていなかったり

今 自分がとった言動は
「3つの意識」のどれだったかな?
って立ち止まるだけでも
(特に)仕事上では
重要なんじゃないかと思ったりしています


今 個人的に重要なオファーを受けていて
【自分ごと】として
スイッチが入るか否かを問われています

同時に
今までお手伝いさせていただいた
企業さんへの業務すべてが
「お客さん意識」や「被害者意識」
といった傍観者感覚がどこかに潜んでいて
・・自ら熱狂せず
・・リスクも取らず
都合の良い評論家ではなかったかと
反省とは違った「申し訳なさ」のようなものが
頭をもたげたりもしています

少なくとも
今しなければならないことは
「口にすること」と「自身の魂」にズレがないこと

当事者意識の先にある「自分ごと化」を
正直に形にすること・・・かな


どんなときも、
当事者意識を持てる人でありたい

今週もまた
『言うは易し行うは難し』っす

この記事を書いたプロ

田村哲也

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