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山口剛平

任意売却のノウハウを熟知する住宅ローンの専門家

山口剛平(やまぐちこうへい) / 住宅ローン返済・滞納に関するコンサルタント

株式会社クラフトレジデンス

コラム

任意売却▶ 「リースバック」は危険!要注意!

2019年3月5日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:「悪質業者」から身を守ろう!

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 任意売却

リスクが潜む!悪質業者の任意売却「リースバック」


リースバック

「任意売却」で住み続ける為に、投資家や親族に買ってもらい賃貸契約する「リースバック」
昨今の「任意売却専門店」では非常に多いPRです。

もちろん、理に適えば素晴らし仕組みなのですが・・・

リースバック3
実際には、安価な売却取引が多いのをご存知でしょうか?
購入する投資家や親族にとっては、出来る限り安く購入しないと、利回りで採算が取れない為です。

特に不動産投資家に、慈善事業をしている人などいません。
高いと「儲からない」から、誰も買わないという事です。

任意売却では、販売価格を金融機関が取り決める!

売出価格決定
そもそも「任意売却」の場合、販売価格は金融機関が取り決めます。
例えば住宅ローンが「2500万円」残っていても、金融機関が調査した結果の相場が「2000万円」であれば、任意売却の販売価格は「2000万円」という事で指示されます。

しかし、この価格で購入する投資家など、実は皆無です・・・

リースバックを実現させる為の詐欺行為

リースバック2
リースバックを実現させる為に、悪質な任意売却業者は金融機関に対し、販売活動の報告で虚偽を繰り返すといった詐欺が非常に多く存在します。

「全く売れないし、反響が無いので、価格を下げて下さい!」という報告を、数か月間に行うという悪質な手法です。

これは犯罪であり、それをわかっていながら黙認している依頼者(売主)も共犯になります。

金融機関では、既に対策済み。

リースバック会社の牽制
・・・という事です、もちろん。
既に「取引停止業者」や「要注意業者」としてリスト化されており、こういった業者の対応については対策済みなのです。

そうです、現在では安易な「リースバック」は適わない事がほとんどです。

「リースバック=おとり広告」という事です・・・

任意売却の悪徳業者

お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう事です、所謂「おとり広告」なのですね。任意売却の依頼を取る為の「おとり広告」、ひと昔前に流行った、ありもしない「賃貸物件」の「おとり広告」と同じです。

リースバックは絶対に無理なの?

戸建マンション

絶対に無理ではありません、方法は1つあります。
任意売却にて「ローン全額完済」に出来る売買であるか否かです。

実現しやすいケースは・・・

▶購入当時、頭金を多く支払った方。

▶土地は親や親族の名義で、建物の建替えに住宅ローンを利用した方。

という方は、任意売却で「リースバック」を実現出来る可能性はあります。
金融機関としては「全額返済」されるのであれば、何も文句はありませんので。

「うまい話など無い」
大変な状況だからこそ、本当に冷静に考えてみましょう。

この記事を書いたプロ

山口剛平

任意売却のノウハウを熟知する住宅ローンの専門家

山口剛平(株式会社クラフトレジデンス)

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