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宮崎重明

成婚というゴールに向け伴走する婚活サポートの専門家

宮崎重明(みやざきしげあき) / 婚活カウンセラー

COME TO LIFE

コラム

2023年度版 IBJ成婚白書 より

2024年5月2日 公開 / 2024年5月7日更新

テーマ:成婚者の特性

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング


2023年度版成婚白書https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2024/04/2023IBJseikon_hakusyo.pdf

2023年度版「成婚白書」がIBJよりリリースされました。

「成婚白書」のなかから成婚者の特性を抜粋してご紹介します。

年齢と成婚しやすさ


「成婚しやすさ」は、IBJ加盟結婚相談所の活動会員数の各年代の比率を分母とし、成婚者における各年代の比率を分母として計算したもので、100%が平均の「成婚しやすさ」になります。

男性の年代別「成婚しやすさ」(左)と婚姻届の年齢層別割合(右)

 
・20歳ー24歳 88.6%       
・25歳ー29歳 151.7%   29 歳まで全体の 55% (過半数)
・30歳ー34歳 154.0%   32 歳まで全体の 72% / 34 歳まで全体の 80% (5 組に 4 組)
・35歳ー39歳 127.7%   38 歳までで婚姻届全体の 90%
・40歳ー44歳 99.4%

女性の年代別「成婚しやすさ」(左)と婚姻届数の年齢層別割合(右)

・20歳ー24歳 140.7%
・25歳ー29歳 151.6%   28 歳まで全体の 58% (過半数)
・30歳ー34歳 131.8%   30 歳まで全体の 72% / 32 歳まで全体の 81% (5 組に 4 組)  
・35歳ー39歳 93.4%    35 歳まで全体の 90%     
・40歳ー44歳 78.3%
婚姻届の集計は、成婚白書に寄稿いただいている株式会社ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー天野聲南子さんによるものです。

平均初婚年齢との比較(2023年厚労省人口動態調査)

2022年の平均初婚年齢は、夫31.1歳に対して、男性は32歳までで72%の方が結婚されています。妻29.7歳に対して、女性は30歳までに72%の方が結婚されています。男女とも平均初婚年齢が、年齢別婚姻数の「中央値」ではない点は覚えていた方が良いでしょう。

年齢別では男女とも27歳の婚姻届が最多

天野さんによれば、2023年の年齢別婚姻届の最多年齢は男女とも27歳で、20年前と変わっていないそうです。二番目に多いのは26歳(男女とも)、三番目は28歳(男女とも)だそうです。
平均初婚年齢から受ける印象とは異なる年齢の傾向が見て取れます。
結婚したい方で結婚できる方は30歳前に結婚し、30歳を超えると結婚は漸減しつつ平均初婚年齢を押し上げている、ということかもしれません。

「成婚者」と「活動会員」の年齢分布


女性の活動者数は35-39歳が最多なの対して、成婚者は30-34歳が最多となっています。成婚の可能性を高めるのであれば早期に活動を開始する方が良いようです。
天野さんは、前記の婚姻届の分析から、女性の結婚について「婚姻届提出者の 8 割超を占める 32 歳までに結婚相手を探さねば婚活に苦戦することになる。100 歩譲っても 30 代前半までに決めるこ とが大切であることがわかる。」と分析されています。
男性では30-34歳、34-39歳で、成婚者の分布が活動者の分布を上回っています。
「成婚しやすさ」も30-34歳で154.0%、34-39歳で127.7%と100%を超え、40-44歳では99.4%のほぼ平均となります。
天野様さんは「男性は女性よりも結婚が遅くても何とかなる」ような結果では全くない。男性の婚姻届提出者の 8 割を占める 34 歳までの年齢で結婚しなければ、上位 2 割に相当するような突出した婚活優位性を もっていなければならないが、そもそもそういう男性は何もしなくても女性が寄ってくるので、婚活 は不要ともいえる。」とやや辛口にコメントされています。IBJ成婚者の年齢中央値は38歳、結婚しやすさでも34-39歳で100%を上回ってはいますが、これはIBJ加盟会員の年齢層分布によるものです。

IBJ会員の年齢別分布(2023年2月時点)


IBJ会員は上記表(男女合計)のように婚姻届80%を占める年齢(男性34歳/女性32歳)よりやや高めの会員が多くなっています。そのため、成婚者の年齢の中央値は、婚活に苦戦されると指摘されている年齢(男性38歳/女性34歳)になっていると思われます。
このことは天野さんのコメントと矛盾はしません。天野さんは、成婚白書の寄稿の中で結婚相談所会員の年齢層が高いこともご指摘されているからです。
総合してみると、
・結婚相談所会員は、婚姻届80%を占める男性34歳、女性32歳を超えた方の活動が多く、
・婚活に苦戦が予想される年齢層であるものの、
・成婚者データ(年齢中央値男性38歳、女性34歳)から見ると一定の成果を上げている
ということになろうかと思います。

成婚者と退会者の特徴


年齢

男女ともに成婚せずに退会した方(以下「退会者」)の年齢は、成婚者退会者(以下「成婚者」)より、男女とも3歳高くなっています。中央値なので男性38歳、女性34歳での成婚が一番多く、この年齢を超えるにしたがって成婚しにくくなってゆくということがここでも見て取れます。もちろん全体的な傾向ですので個人差はあります。

お見合い数と交際数

成婚者のお見合数が男性11回/女性10回に対して、退会者は男性3回/女性4回となり明確な差異があります。お見合い数が少ないので交際数も少なく、退会者は男女ともに交際人数は1人にとどまっています。男性成婚者がお見合い11回で5人と交際していますので、交際に至る割合は45%、女性成婚者はお見合い10回で4人と交際していますので40%となるのに対して、退会者の交際に至る割合は男性33%、女性25%ということなります。
この数値については留意しおいた方がいいかもしれません。お見合い回数が少なく交際に至る確率も低いので、成婚の可能性を感じられず見切りをつけて退会されている、という仮説も成り立ちます。成婚のためには、活動は早めに開始すること、集中的に取り組んでできるだけ多くのお見合いを組むことが肝心と言えそうです。

女性の相当数は上昇婚

成婚者の男性の年収中央値700万円に対して、女性の年収中央値が400万円です。男性の年収中央値は昨年度(22年度)比+100万円とのことです。この年収は中央値ですので、最も分布が多い年収ということなりますので、年収だけをみるとIBJ女性会員の相当数の方が「上昇婚」(より条件の良いお相手との結婚)を実現していると考えてよいように思います。

お見合いまでは画面上での「プロフィール写真」が勝負

結婚相談所では、お見合いの申し込みは画面上のプロフィールから選択して行いますので、会員が画面上での選択と比較にさらされることになります。お見合いにつなげるためには、画面上で自分に興味を持ってもらう、好感をもってもらう「プロフィール写真」「プロフィール」の作成が極めて重要になります。
お見合いの申し込みが少ない、申し込んでも受けてもらえる確率が低いといった場合には「プロフィール写真」の撮り直し、「プロフィール」の再作成が重要になります。

次回は「プロフィール写真」についてお話します。

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