コラム
更年期障害によくある関節痛の漢方治療
2023年9月29日
リウマチではないのに関節が痛い・・・もしかすると、更年期症状
更年期障害は、一般的に45歳頃より起こってきます。イライラしたり、のぼせたり。人によってさまざまな症状が出てくるのですが、意外と知られていない症状があります。それは「関節痛」です。
確かに痛みはあるのに、整形外科にかかっても、痛みの原因がよくわからない。そういう場合は、もしかしたら更年期特有の関節痛である可能性があります。「リウマチ」との鑑別は、炎症が起きていないことです。こわばりや患部の熱感、腫れなどもない場合は、「更年期障害」による関節痛の疑いがあります。
更年期障害による関節痛への対応は、実は難しい
更年期障害とは、閉経によって女性ホルモンのバランスが崩れてしまうことで起こります。
この更年期障害による関節痛では、炎症が起こっているわけではありません。そのため、湿布を貼っても、鎮痛剤でも効果は薄いのです。効かないからと、鎮痛剤を連用し過ぎて胃腸に負担をかけてしまっているケースもあります。
そこでおすすめしたいのが、漢方による治療法です。
更年期障害の治療に漢方をお勧めする理由
漢方での治療方針は「身体の不調な部分を整える」ことです。よって、関節痛という症状だけではなく、体質も含めた全体の状況を考えながら漢方薬を調合していきます。
関節痛で有名な漢方薬に、「麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)」や「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」があります。
病院ではこれらを処方されるケースが多いですが、水の異常「水毒」に起因する場合のみにしか適応となりません。このため、他の誰かがこのお薬で効いても、ご自身に効くとは限りません。自己判断で漢方薬を選ばず、専門家にご相談して頂くことが大切です。
また、漢方での見立て方は、その先生によって違います。もし、効いた実感のないまま長く服用している場合は、思い切って他の漢方専門家にご相談することをお勧めいたします。
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