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今野毅

経絡治療であなたの痛みをなくす鍼灸のプロ

今野毅(こんのたけし) / はり師

那智が丘こんのはり灸院 仙台仮庵店(かりいおてん)

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コラム

秋ー鬱病にきをつけて。

2016年9月9日 公開 / 2020年7月1日更新

テーマ:うつ病・九月病

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 東洋医学

五月病ならぬ、九月病というのが最近目立ってきていると、
日曜夕方5時の『NISSAN あ、安部礼司 BEYOND THE AVERAGE』/TOKYO FMで
先日話題になっていて、なるほどなーと思いました。

夏の暑さに負けじと、仕事や遊びに頑張って、
無理がたまっていた体の疲れが、
ちょっと涼しくなって、緊張がゆるんだところで
どーんとのしかかって、やる気がでない、集中力がでない。

9月に入り、天地の陽気は夏のピークを過ぎて、
だんだんと冬に向かって、陰気が強くなっていきます。
こうして、季節が夏から秋へ、秋から冬へと移りかわっていくー。
これが、東洋医学の陰陽論による、季節の変動です。

陽気が強かったのが、今度は陰気が優勢になってくる。
いかにも、どよーんと暗い空気がおもくのしかかってきそうなイメージですね。

東洋医学の考えからも、秋は体も気分も落ち込みやすい時期となります。

台風や低気圧が来る事も、
気の流れに影響して、心身が不安定になります。
満月も、人の精神作用に悪影響を与え、自殺や他殺事件が増える傾向が指摘されています。

秋は、夏までに比べると、気の流れが落ち込み、停滞しやすい時期といえます。


難病や慢性症状をお持ちの方にとっても、
うつ病を患っている方にとっても、苦しい時期ですね。


はり治療で、うつ病を治せないでしょうか?というご相談をよく受けます。
睡眠薬や安定剤、抗鬱薬というものに、抵抗感を持っている患者さんもいて、
治療方法を鍼灸治療に求める方も少なくありません。

私も、東日本大震災から半年ほど経った頃から、
鬱で、体が動かない。手足が震える。何も考えられない、など。
心身の症状を訴える患者さんをよく診ました。


鬱症状で大変なのは、外見上は、どこも身体的に悪くないため、
時間が経つほど、周りからも、自分自身からも、
病気で具合が悪い事への、理解が得られなくなる事ですね。
交通事故による頚椎捻挫でも、同様の理由から、ノイローゼになるほどです。

症状が長くなるほど、薬への依存度も高くなり、
薬を多飲する事への不安感の高まりも、症状を悪化させる要素になります。

本来は、気真面目な方がかかりやすい病気だけに、
長く休んでいる事が、さらに絶望感を強くさせることも。


経絡治療は、本来が陰陽の気の流れを正常にする治療です。

気の働きには、もちろん、精神作用が入っていて、
怒る・喜ぶ・思う・悲しむ・驚き怖れる感情が過剰になって
陰陽の気の流れを損なう時に、病いが始まる。というのが、東洋医学の基本。

三千年前に、ストレスが心身の働きを損ねることを発見していた訳です。
ですから、経絡治療は、鬱などのストレス病にはとても有効。といえます。


治療院によって、考え方や治療法は様々ですが、
当院では、本治法と標治法による経絡治療。
接触鍼と知熱灸だけで、施術します。
他に特別なことはしません。患者さんの陰陽の気を整えて、生命力強化をする。
心身の抵抗力をあげて、ストレスに強くするだけです。
頭に鍼を刺したりしませんから、ご安心ください。

気の充実をはかることで、体の緊張がとれ、内臓・脾胃の働きが良くなり、
消化吸収も改善して、体に力が戻ってきます。

これまで、治療を最後まで続けた患者さんたちは、
子供から大人まで、皆さん元気に学校や職場・家事に復帰されています。


施術期間は、週一で三ヶ月ぐらいで終了する方が多いですね。
職場復帰自体は、皆さん、もっとずっと早いです。
仕事に復職しながら、治療を続けて、三ヶ月後には、もう調子が悪くなった頃にだけ、
というパターンの方がほとんど。


但し、最初の治療後から、効果は実感できても、
症状の期間・重さによって、最初の三回目ぐらいまでは、
すぐに効果が切れてしまう事は、多いです。

力がなくなって、気の流れが停滞していたのですから、
ストレスの原因が解決していない状況では、
不安の要素はまだ残っています。
その度合いによって、すぐに恐れおののく気持ちが、
心の中からもたげてきます。

その日の夕方、次の日の朝には、やっぱり心身が重い!不安で動けない!
やっぱり駄目かーと、がっかりされる方も多いですが、
間を空けず、すぐに治療を加えることで、
治療後の良い状態が、長く保たれるようになっていきます。

最初の段階では、症状がすぐに出て、
次の日、または三日後に、
すぐ二回目の治療を緊急で申し込まれる方も多いです。

初回の治療後の状態が良い方は、
例えすぐ効果がおちても、症状が憎悪しても、
定期的に施術を繰り返すことで、どんどん効果が長く続くようになります。

心に抵抗力がついていくと、
原因となっている状況が変わっていなかったとしても、
徐々に、その原因ストレスに打ち勝っていけるようになります。

はじめの一ヶ月は、治療して元気になって、
またすぐに具合が悪くなって、の繰り返しですが、

二ヶ月目に入る頃には、治療して良くなってきている事を
実感できるようなる方が多いです。
症状がでても、少しずつ軽くなっている事も自覺して、
家事や仕事も、この頃にはできるようになる方が多いですね。

二ヶ月目が終わる頃には、治療さえ受けていれば、
なんとかなると思われる方が多いです。

三ヶ月目には、治療さえ定期的に受けていれば、ほぼ元気にー。
個人差は、もちろんありますが、これが一つの目安です。


処方されているお薬も、
毒だから、すぐやめなければいけないーと、考える患者さんも多いですが、
長く使っているほど、急に止めるのは危険です。
急に止めることによる、リバウンドは強烈な場合が多いからです。

ある薬の成分が、脳に影響してかえって云々する説明も多いので、
とにかく、何が何でも即、やめなくては!
とストレスをつのらせている方も多いですね。

私は、力がついてから徐々に減らす事をいつもお奨めしています。
経絡治療で心身の力がつけば、
自ずと薬を飲み忘れても、平気になったりするものだからです。

薬というのは、それ自体が極陰性のものです。
極端に陰・陽に傾いたものを摂取するのは、東洋医学的にも良くありませんし、
私も薬を使わずに、経絡治療で改善させることを一番にお奨めしています。

人体が作っている成分が不足しているからと、
薬で補うことも、続ければ、人体のもつ回復力を低下させることになります。
つまり、ずっと薬で摂取しなければならない状況になる、可能性があります。

長くお薬を服用していると、
薬を無理やり抜いた時に、自分の体では補えなくて、
かえって、症状が激化する場合があるわけです。

焦って、早期に薬を止めようとする事はマイナスに働く事が多いので、要注意。
施術を受けながら、病院で御守り代わりにお薬をもらって、
症状が落ち着いてきたなら、飲む量を調整してみる。
必要がなくなったら、飲まないで持っていればいいと、私は思います。

何事も無理は禁物。担当医師の先生による、客観的な診断も大切です。
よくなっていれば、そう診断をしてくれますからね。

とにかく大事な事は、様々な情報に振り回され、
自己判断で、無理をしないこと。
最初の段階で、あきらめないで治療を続けてみる事です。


治った患者さんは、いろいろな同じ状態の方にお奨めくださるので、
震災の翌年ぐらいまでは、結構続きましたね。

でも、紹介しても、はりなんかじゃ治らないとか、痛いんでしょうーとか、
断られる方も多いようです。まあ、当たり前の感想だと思います。

それでも、鬱や無気力による心身症や、慢性疲労症候群と言われる、
ストレスによる痛み・痺れ・脱力・記憶障害などの症状に、
接触鍼による経絡治療の臨床実績は、年齢を問わず、数多くあります。

最初の段階では、すぐに効果がきれたと、
経絡治療を信じられなくなっていた方も、
結局、他にアテがなくて、
治療を再開して、すっかり改善されています。

現在の苦しい状態をあきらめないでください。
いま受けている治療方法で改善できていない場合でも、
東洋医学・経絡治療という選択肢があります。

一回で良くなる、とは申しませんが、
今現在の状態であきらめないで一度、ご相談ください。


このコラムが、苦しんでいるあなたの一助になれば、幸いです。

この記事を書いたプロ

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