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吉澤光宏

真面目な仕事で価値あるお墓を作る登戸の老舗石材店店主

吉澤光宏(よしざわみつひろ) / 石職人

有限会社吉澤石材店

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コラム

寺院は人が集う場所。そんなことを感じてきた。

2019年3月17日

テーマ:感じたこと

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓

川崎市多摩区の石屋、吉澤石材店の吉澤です。

納骨ラッシュも一息といったところか、本日は全く予定のない一日。ということで、都内散策に行ってまいりました。

目的地を訪れた帰り、ふと展望がひらけた場所で目に留まったのがこちら。
回教寺院の東京ジャーミイ。


これは真下から写した写真なのですが(笑)

お墓を建てる仕事をしているので、仏教寺院はもちろんのこと、少なめとはいえ神道やキリスト教の墓地を手がけることもあります。つまり、それらには些かなりとも馴染みがあるということ。

でもイスラム教ってほとんどというか、全く接点がありません。

でも知らないからこそ、逆にちょっと興味深い部分もあったり。ちょっと不謹慎でしょうか。まあ、それはそれとして・・・。

この東京ジャーミイはどうやらトルコ系のモスク。トルコは親日国だと聞いたこともあるし、思い切って訪ねてみようと入ってみました。

どうやら異教徒でも見学は自由らしく、受付もなく、拍子抜けするくらいあっさり入場。(ネットで調べてはいませんでしたので)



写真は礼拝堂の内部。ステンドグラスと幾何学文様。ひと言、荘厳です。
礼拝するところなので厳かな場なのにここにも出入り自由です。開かれています。ちなみに中央部分はイスラムの聖地、メッカを向いているとのこと。

天井部分も大きなドーム。まさしくイスラムの世界といった感じ。


ちょうど週末は職員の方が案内をしてくれるということで、このモスクとイスラム教のことについて本当に浅く、しかし丁寧なレクチャーをうけてきました。

ムスリムの方は礼拝を欠かさないと仄聞していましたが、その回数は一日5回ということ。

ちょうど人が三食を摂るように、時におやつや夜食を摂るように、ごく自然に日常生活の中に溶け込んでいるそうです。それは食事によって身体が養分を摂るのと同様、礼拝によって心の養分を摂取しているようなものだという説明が印象的でした。

また、一人きりで礼拝するよりもモスクに集い大勢の人とともに礼拝することで、その功徳(というと仏教用語で変なのですが)はなんと27倍にもなるということ!

そして聞いたところによれば、イスラム教には一人の悲しみは例えば二人でわけることで半分になる。一人の喜びを分け合うことで多くの人の喜びになるという教えがあるそうです。


世界宗教ということもあって、誰でも、そして国籍や肌の色も問わず礼拝が終われば握手しあう。また時には施し(食事)なども行なったりもするそう。

聞きながら、モスクに多くの人が集うようにうまくできているのだな、と妙に納得しました。

そういえば日本のお寺も以前には、時に公会堂、時に学校、時に…というように人が集う場としての機能を有してきたはずで。

そう考えると宗教を問わず、洋の東西を問わず、寺院って人が集まってくるところなんだなと。

もちろんそれぞれに教義があり信仰の対象も異なります。一口で語ることなんて、到底できるわけないのは承知しています。

でも、そうしたことはともかくとして、ちょっと素敵なひと時を過ごせたなと感じました。

東京ジャーミイは小田急線代々木上原駅からそう遠くない場所です。もしご興味があれば一度訪れてみてください。

この記事を書いたプロ

吉澤光宏

真面目な仕事で価値あるお墓を作る登戸の老舗石材店店主

吉澤光宏(有限会社吉澤石材店)

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