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コラム

日本の禁色

2019年5月4日 公開 / 2019年5月5日更新

テーマ:AFT色彩検定

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今年の10連休は、6月に行われるAFT色彩検定の対策講座・補講が半分を占めています。

新年度に入り、お仕事が忙しい時期なので、連休中は、ゆっくりじっくり学べるから、逆にいいという声も頂きます。

色彩検定の勉強は難しいと思われがちですが、知れば知るほど楽しくなり、日常生活での色の見方が変わり、楽しくなってきます。

特に今は、元号が変わり、天皇陛下のお召しになる色について(検定の中にある慣用色名、日本の伝統色)、楽しみな時でもあり、生徒さん達とワクワクしながら、話をする事でした。


色彩検定対策講座


先月の今上天皇が退位の礼で、黄櫨染の装束をお召しになっている映像が流れていました。
天皇だけの絶対禁色(きんじき)である「黄櫨染」(こうろぜん)とは、深い黄褐色の色。
天皇以外は着ることが許されない色です。

黄櫨染・黄丹


ちなみに皇太子の色は黄丹(おうたん・おうに)と言って、赤みの橙色です。
色味は少し派手めになりますが系統は似ています。

黄櫨染・黄丹


禁色としてよく聞くのは、聖徳太子の冠位十二階による位色の色ではないでしょうか?
臣下の最高位の色は、「濃紫」と呼ばれる濃く深い紫でした。
どうして、黄櫨染の色が選ばれるのか?と思われている方も多いのではないでしょうか?
(私が思っただけかもですが)

世界中で見ると、日本の禁色の色は、ヨーロッパでは二流の色と見なされる混色した2次色であるオレンジや紫などが日本ではむしろ尊重されてきた色です。
それは、日本の着色材料の多くは植物染料で、植物の種類も限られていて、様々な色の区別を作り出すために重ね染めなどの混色が行われていた様です。


新天皇のご即位の儀式でも、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)をお召しになり行事に望まれるとのニュースが流れていました。

色彩検定を通して、日本の色彩文化を改めて考えるのもまた楽しいと思います。
色彩検定のテキストは、いい読み物でもあります。検定を受けない方にもぜひ一読してほしいです。


AFT色彩検定

この記事を書いたプロ

中之薗恵美子

カラーのプロ

中之薗恵美子(イルドクルール鹿児島East)

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