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コラム
「平均」からずれていないかをひどく気にするのが今の社会―平均的思考は捨てなさい・・・評価基準の多様性について考える―Ⅰ
2021年3月2日
[平均的な人間は、ほとんど現実には存在しない]
少し以前のことになりますが、新聞の書評に「平均的な思考は捨てなさい」という本の紹介がありました。
― アメリカで執筆された本の翻訳なのだが、今の日本のために書かれたかのような内容だ。―
という書き出しで書評は書かれていました。
―多くの人が、自分が「普通」でいられているか、「平均」からずれていないかをひどく気にするのが、今の社会だろう。―
と続きます。
なるほど、「今の日本のために書かれたかのような内容だ。」といわれているのがよくわかります。
面白いのは次のフレーズです。
―しかし、実は、平均的な人間は、ほとんど現実には存在しない。
平均的な体形を計算で割り出しても、現実にはその体形の人をほとんど見つけることはできないとか・・・―
なるほど・・・
こう紹介されるとそんなものかなと思います。
逆に極めて平均的な体形の人がいたら結構変だったりして・・
ただ、このことは、私も実生活でかなり感じるようになっていました。
例えば、自分の家族一つを取ってみてもそれぞれ極めて個性的です。
家庭生活を営む中で、3人の子どもたちには人付き合いや基本的な礼儀作法など、社会生活をおくる上で支障がないようにと育ててきました。
そういった点は押さえてきたものの、子どもたち一人一人のそれぞれの考えや思考はかなりバラバラです。
で、私や家内はそれでよし、としてきました。
わしは個性派か?!?
つづく
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