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ほら吹きの準備にかかるとしよう―まるで出川のようだった話―

海江田博士

海江田博士

テーマ:どーでもいい話

74歳の夏を迎えている。
来年の春には75歳になって後期高齢者と呼ばれる立場になるのだ。
イヤだイヤだと駄々をこねてもきっとその日はやって来る。
とすれば、それに相応しい生き方をしようじゃないか、と思った。
しかし、それって何だ?どうすればいいんだ?皆目見当がつかない。

これだけはないな、と言えるものが一つある。
それは立派な高齢人格者として生きる、という王道である。
こんな生き方、逆立ちしたってできそうもない。というか、そもそも目指す気などこれっぽっちもないのだから、無理だよなあ、と悩む必要もなさそうだ。

とにかく、いろんな余計なものを脱ぎ捨ててお気楽極楽に生きていこうと思っている。とはいえ、現役の税理士という立場では、それが許されない場面もあるだろう。世間的なイメージとしては、お堅い職業であり、真面目な人物が多いと思われているのではないか。
あんまり器用な方の人間ではないが、仕事の場面だけではそんな風にふるまうことにしょう。

で、それ以外は、私の本来の姿「はちゃめちゃな奴」ということで行かせてもらいたい。
さて、その第一歩として「ホラを吹く」というのはどうだろう?と考えてみた。今まであんまりやったことがない。でも、愉快なホラだったら許されるんじゃないか、と勝手に考えたのだ。

そこで、もろにホラというわけではないのだが思い出したことがある。
それは、以前パックツアーでポルトガルに行った時のことだ。このツアー、イスタンブールで乗り換えることになっていた。
そこで事件が起こった。私だけ乗り換え損ねて、イスタンブール空港に一人取り残されてしまったのである。このときの顛末は以前「イスタンブール一人ぼっち」というタイトルのコラムで書いているから興味のある方は見てみて欲しい。

さて、この取り残されたときの話である。
先ほどのコラムには書かなかったエピソードがあるのだ。
一人、イスタンブール空港に取り残された私は、英語はできないわ、空港は広すぎるわで困りに困ってしまった。幸い、東京の旅行代理店とは電話が繋がっていて、このときの女性担当者が親切な人で、いろいろと取り計らってくれたので助かった。
なんだかんだとややこしい手続きがあったのだが、先に出発してしまったツアーのメンバーとなんとか合流できそうな飛行機便が取れることなった。その手はずをお願いしたトルコ航空のカウンター近くで結果を待つことにする。少しだけ、空白の時間ができた。

そうすると、あれこれと悪い虫が湧いてくるのが私である。
ふとカウンターの中を見ると、トルコ航空社員と思われるお兄ちゃんが暇そうにしていた。
私は、指先をクイクイと動かして「こっちへ来いよ。」と合図を送った。
お兄ちゃんは「ん?」という顔をしていたが、私が「とにかくこっちへ来いや。」という合図を送るので、やがて私の近くにやってきた。

そこで私は、英語もできないのにジェスチャー交じりに
「イフ、ユーシー ナイスガール」
と切り出した。
「お前がマブイねえちゃん(表現が古い!)を見かけたとする。」
という意味のつもりである。
言葉が通じたのかどうかわからないが、言いたいニュアンスは伝わったようだった。
「うんうん」と奴がうなずく。

「インジャパーニーズ、セイ「ヘイ、いい女」ユーシー?」
と私が続ける。
「日本じゃそんなとき「ヘイ、いい女」って言うんだぜ。わかる?」
と、伝えたつもりだ。
奴はキョトンとしている。私はかまわず続けた。

「ヘイ、いい女、ユーセイ」「ヘイ、いい女、ほらお前も言ってみろ。」
私が促すので、奴がようやく口を開いた。
奴「ヘ、ヘイ、イオナ?!」
私「違う違う。「ヘイ、いい女」ワンスモア。」
奴「ヘイ、イオンナ?」
私「もうちょっとだな。ワンスモア「ヘイ、いい女」プリーズ。」
奴「ヘイ、イイオンナ?!」
私「OK,OK,ナイス。できるじゃないか。ナイスガールイズジャパニーズ「いい女」OK?」
奴「OK、OK」奴が微笑みながら親指を立てた。

と、そうこうしていたら、チケットの手配が済んだ、との連絡が入った。
そこで私の臨時授業は終わったのである。
その後、トルコの男性若者たちが、日本の若い女性ツアー客を見るたびに「ヘイ、イイオンナ!」とやたら声をかけるようになって、困ったことになったとかならなかったとか・・・真相はわからない。

とにかく広いイスタンブール空港

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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